最近、ヴィンテージ風のインテリアを好む人たちの間で、建設現場などで使用された足場板を使ったDIYが注目を集めています。築30年の一軒家をセルフリノベーション中の日刊Sumaiライターも、足場板の古材を使って食器棚とテレビボードをDIY。おしゃれな空間が生まれました。その様子をレポートします。足場板の古材は、ホームセンターでも購入できて安価。種類も豊富です。

DIYの食器棚を置いたキッチンの様子
足場板でつくったキッチンの食器棚
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足場板の古材を使用して食器棚&テレビボードをDIY!

筆者は、築30年の一軒家をセルフリノベーション中。賃貸マンションから引っ越した際に、今まで使用していた家具が合わなくなってしまい困っていました。家の中でも存在感のある食器棚やテレビボードは、気に入ったデザインのものを選びたいところですが、市販のものではなかなかよいものが見つかりません。

そこで、前から気になっていた足場板の古材(以下・足場板)を使用してDIYすることに!

足場材とは、文字通り建設現場や工事現場で、足場として使われる板のことです。使い込まれた足場板の古材は、それぞれの板に表情があり、独特の味わいがあります。

 

ヴィンテージ風の食器棚の下には、ゴミ箱収納もDIY

DIYで完成した食器棚を開いた状態

冒頭の写真は、食器棚。この写真は、その扉を開けたときの様子です。隠す収納にしたかったので、手持ちの食器に合わせた棚をつくり、扉つきのデザインに。

食器を置く棚の部分と本体のフレームは、反りのない新品の木材を使用。扉材に足場板を使い、ヴィンテージっぽさを演出しています。

 

食器棚下のゴミ箱収納スペース

食器棚の下の部分には、ゴミ箱が隠せるスペースもつくりました。

足場板の厚さは35㎜のものが多いのですが、この扉部分には通常の足場板よりも薄い、15㎜厚のものを使用。扉つきの食器収納&ゴミ箱スペースができ上がりました。

 

●重厚感のあるテレビボード!台の天板を足場板にチェンジ

DIYしたテレビボードを置いたリビング

テレビボードは、もともと使用していた台の天板部分のみをはずして、足場板に変えました。

 

テレビボードに使用した足場板の古材

テレビと一緒にスピーカーを乗せるスペースも欲しかったので、一般的な足場板よりも大きめなサイズのものを選びました。サイズは1500×500㎜。重厚感があって丈夫なところがお気に入りポイントです。

 

どうやってつくった?足場板の食器棚&テレビボード

●食器棚は、採寸して、ホームセンターでカット、そして組み立て

食器棚をまるごとつくるのは、かなりハードルが高く、そこまでやる人はほとんどいないでしょう。なので、ここでは、簡単な説明にとどめておきます。筆者の場合は、最初に食器棚を設置したい場所をメジャーで測っておき、大まかなデザイン画を作成して食器棚のサイズを決めました。その後、必要な足場板を用意し、ホームセンターでカット。足場板はまとめて4~5枚購入しても3000円程度でした。

筆者は、新品の木材を使った部分は、ツヤ出しと着色が同時にできるブライワックスを塗って塗装しました。塗装により、足場板のテイストともマッチ。ちなみにブライワックスは、3000円程度でした。

 

DIYで完成した食器棚の扉

扉部分には、ペンキのついたタイプと色つきタイプの15㎜厚の足場板を使用。2色の足場板を300㎜程度の長さにカットしてから、交互にパッチワークのようにつなげているのがポイントです。

 

DIYで完成した食器棚に施したオリジナルペイント

背面の部分は、自宅でオリジナルペイントを施して個性的に仕上げています。

ゴミ箱収納の上部のフタには、厚みハーフのタイプを使用。色つきと自宅で塗装した足場板2色を交互に。正面の扉は食器棚の扉と同じペンキのついたタイプを、横600㎜程度の長さにカットして使用しています。

すべての足場板の準備が終わったら、ビス止めをして完成です。

 

●テレビボードは、レンガと組み合わせておしゃれな雰囲気に!

足場板とレンガのDIYテレビボード

テレビボードは、前の家で使用していた土台をそのまま活用し、天板のみを足場板古材に変更。テレビボードの下にレンガを置いて、スピーカー・DVDデッキ・ウーハーを乗せれば完成です。レンガをプラスするだけで、インテリア的にもおしゃれになりました。

テレビボードに使用した足場板の古材は1枚2000円ほど。レンガは1個200円で購入できました。