Q8 新型コロナウイルス感染症対策による変化は?
A.食の安全やストックの収納に関心が高まる一方、家族で使えるキッチンスタイルにも注目
すべての画像を見る(全3枚)手洗い習慣などの浸透により、食の安全などの衛生面に対する意識が大きく変化を見せました。「まな板・包丁の除菌、ふきんの黄ばみやにおいを抑えられる『きれい除菌水』生成器が人気」(TOTO)など、機能面への関心が高まっています。
また、「男性の家事参加の度合いが増加。もっとも量が増えた家事は、料理」(リンナイ)との回答も。外出自粛により、おうちご飯の増加や家族の家事参加率の高まりから、「家で3食つくることも多くなり、キッチンの居心地のよさは以前にも増して重要に」(CUCINA)、「夫婦や親子でキッチンに立つ機会が増え、家族で調理や片つけがしやすいキッチンに注目」(パナソニック)という声が多くありました。
Q9 SDGsはキッチンにも変化をもたらした?
A.節電・節水や耐久性の高い素材の採用など、各社でさまざまな取り組みを実施
持続可能な社会の実現に向けた行動は、キッチンにおいても活発化。「センサーの働きで、自動的に電気や水の無駄を抑えた運転を行う機能『エコナビ』を搭載した機器を採用」(パナソニック)、「節水や時短家電として食洗機を設置」(トクラス)、「水に空気を含ませて水粒をボリュームアップさせた節水効果のある水栓や、水とお湯の境にクリック感を持たせた水栓でお湯のムダ使いを抑制」(TOTO)などが人気。
ほかにも「洗剤を極力使わずに衛生的に保てる素材や、耐久性・リサイクル性に優れた素材を多用したキッチンを選択すること」(タカラスタンダード)という意見もありました。
※情報は「住まいの設計」2021年12月号取材時のものです