「これって大丈夫?」と確信をもてないまま、食品を保存したり、食べたり、捨てたりしていませんか? みなさんの「こんなときはどうする?」に答えます

Q:ハムをブロックで購入して、スライスしラップして冷凍庫へ。数日後、自然解凍すると、水分がけっこう出ていました。このまま火をとおさずに食べても大丈夫?(愛知県・ゆうきさん・36歳)

A:においやヌメリがなければ大丈夫。ただし風味は落ちています

ハム

 スライスしたハムを保存するときは、表面の酸化を抑えるために、ラップでぴったりと包んで急速冷凍し、解凍はゆっくりと。「透明な水滴は温度差により食品の水分が出たものだと考えられます。食べても問題ないと思われますが、風味は落ちているので、生食はおすすめしません。腐敗の目安として、白濁した水滴がついている、パッケージが膨張している、酸味がある、ヌメリがあるなどの症状がみられるときは、使用は控えましょう」(日本ハム)

Q:低糖のジャムは開封後冷蔵保存した方がいいと聞きますが、どれくらいの糖度だったら常温保存OKなの?(大阪府・中岡敬子さん・37歳)

A:はちみつと同程度の糖度が必要。開封後は冷蔵保存がおすすめ

ジャム

 ジャムの甘さは次の4段階に分かれています。糖度40度未満、低糖度(糖度40度以上55度未満)、中糖度(55度以上65度未満)、高糖度(65度以上)。「糖度が高いほど保存期間は長くなり、高~中糖度の未開封ビン詰ジャムで約2年、低糖度で約1年半が目安です。ただし、開封後は、どの糖度でも冷蔵保存し、2~3週間を目安に食べきりましょう。一度開封すると、空気中のカビや酵母が混入し、とくに低糖度のものはカビが発生することがあるので要注意です」(アヲハタ)

Q:コーヒーミルクは「常温保存」とありますが、夏の暑い時季など不安になります。いつでも常温保存で大丈夫?(福島県・みみこさん・37歳)

A:冷蔵すると凍ることがあります。外袋を開封したら、密閉容器に

コーヒーミルク

 コーヒーミルクは、直射日光を避けて常温で保存。植物性脂肪が主成分なので、冷蔵すると凍ってしまうことがあります。外袋を開封したら、輪ゴムなどで口をしっかり閉じるか、ポーションを密閉容器に入れて保存すれば、賞味期限内はおいしく使えます。密閉しない状態で常温保存すると、ポーション内部の水分が少しずつ外に出て、徐々に粘度が高くなり、最終的にはバターのような状態に。健康には無害ですが、コーヒーをおいしく飲むには不向きです

(※紹介している消費(賞味)・使用期限の目安は、新鮮な食品を正しく保存・使用した場合のものです。各家庭によって条件が異なるため、最終的な使用判断は自己責任で行ってください。とくに表記のない限り、食品についての回答は、賞味期限内であることが前提です。メーカー名の出典がないものは、監修の井上正子さんに取材しています)

【井上正子さん】

医学博士・管理栄養士。1973年「日本医療栄養センター」設立。地域住民、企業、管理栄養士への栄養教育、各種メディアでのわかりやすい栄養指導にも定評が。『新しい栄養学と食のきほん事典

』(西東社刊)など著書多数