家づくりで収納をつくる際、開き戸収納と引き出し収納のどっちを選ぶか、なかなか判断が難しいもの。「中に入れるものに合わせて開き戸収納と引き出し収納を使い分けると、家事がとってもラクになります」。そう話すのは整理収納アドバイザーのFujinao(フジナオ)さん。注文住宅を建てる際、具体的にどのように使い分けたのか、詳しく語ります。合わせて、2年弱過ごした感想も。
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開き扉収納のメリット&デメリット
開き扉と引き出し収納、どっちが使いやすいのか。家を建てるときや、収納家具を購入するとき、迷うのではないでしょうか。
写真のような開き扉収納は、開口部が広いので、大きいものや長いものの収納に向いています。さらに、可動棚をつければ、中に入れるものによりフィットした収納システムをつくることも可能です。
ちなにみ、引き出し収納は目線より下の高さにつくるのが一般的ですが、開き扉収納は高い場所でも低い場所でも関係なくつくることができます。造作する場合、引き出し式収納より比較的低コストですむのも魅力的。
一方で、「地震のときに中のものが飛び出してくる可能性がある」「奥のものに手が届きにくい」「ものの通り道となる隙間がないと、奥のものを取り出せない」などのデメリットもあります。
引き出し式収納のメリット&デメリット
引き出し式収納は奥のものまで取り出しやすく、ものの通り道を用意しなくてもいいので、収納空間をムダなく使うことができます。また、開き扉と比べて、地震のときに中のものが飛び出しにくいのもメリット。
一方、「大きいものや長いものの収納には向かない」「引き出しの深さと中に入れるものが合っていないとデッドスペースが多くなる」「深すぎるとものが取り出しにくい」「目線より高い位置には向かない」「コストが高い」といったデメリットがあります。