ゲタ箱やリビング収納、壁面収納は開き扉に

天井までめいっぱいの収納
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では、筆者宅では、どのように開き扉収納と引き出し収納を取り入れたのか。具体的に紹介していきます。

まず、天井までめいっぱい使いたい収納空間は、中がひと目でパッと見渡せる開き扉にしました。具体的にはゲタ箱やリビング収納、壁面収納などが該当します。折れ戸を使うと死角がでるため、すべて両開きか片開きの扉を使用しました。

 

開き収納の内部

開き扉の中の収納は、どうしても奥のものが取り出しにくくなってしまいます。そこで、上にものを出し入れできるだけのスペースをあけたり、箱やカゴなどを組み合わせたりすることで使いやすくしています。

 

寝室の本棚

こちらは寝室にある壁面収納。たくさんの本や漫画を収納しています。出し入れがしやすいよう、奥行きを浅めにしています。

耐震ラッチのついた開き戸

また、地震の際にものが飛び出してこないよう、開き扉には耐震ラッチを取りつけています。 扉の上方についている白いラッチがそれ。大きく揺れている間はロックがかかり、扉が開かなくなります。揺れが収まるとロックがはずれる仕組み。

 

アイランドキッチン

こちらはアイランドキッチンのデッドスペースを生かした収納です。 収納の奥行きが浅く、引き出しにするのが難しかったため、開き扉を採用しました。ミキサーのように高さがあるものやカセットコンロ、土鍋のように平置きで場所をとるものなどを収納しています。

 

目線より下の収納には、引き出しを採用

キッチンのカップボードや洗面所下の収納など、目線より下の収納には引き出しを多く取り入れました。かがまずに出し入れすることができ、奥のものも取り出しやすいからです。

ただ、引き出し収納はどうしても中に入れるもののサイズが限定されます。そこで、造作家具をつくる際、中に入れるものをしっかりとシミュレーションしてからオーダーしました。

引き出しレールはソフトクローズのものを採用。食器を出し入れする際に揺れが少ないので、食器同士がぶつかって欠けるなどの心配がありません。

 

洗面下の収納

 洗面台下の引き出しは深めの引き出しになっています。ここにはバケツや花びん、洗剤類など背の高いものを収納。深さがあるおかげで出し入れがしやすくなっています。

このように設置する場所や高さ、入れるものによって開き扉と引き出しを使い分けたことで、出し入れがしやすくなり、家事の負担が軽減されたと感じています。家づくりや家具選びの際の参考になれば幸いです。

 

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