スーパーに行く頻度を減らしたい今だからこそ、上手に買い物をしていきたいもの。うっかり食材の消費期限を過ぎたり、余らせたりしないためのコツを、ラク家事を提唱する三條凛花さんに教えてもらいました。
すべての画像を見る(全4枚)上手に食材が使いきれる!「リレー買い」のメリット
コロナの影響で、スーパーに行く回数を減らした人も多いはず。でも、まとめて買うと、たりないものが出たり、逆に買いすぎて余らせたりすることはありませんか? 今回はそんな悩みを解決してくれる「リレー買い」について紹介します。
●リレー買いとは?
「リレー買い」は、私の造語です。タイプが似た食材を、リレーをつなぐように順番に購入していきます。
たとえば、イモ類を例にあげます。今回の買い物で「ジャガイモ」を買ったとしたら、次の買い物は「サツマイモ」、さらに次は「カボチャ」、そして「ジャガイモ」に戻る…というように、ジャンル別にひとつずつ順番を決めて購入していきます。
もちろん、つくりたいメニューにすぐ必要な食材があれば、そちらを優先します。「肉ジャガ」をつくりたいときは、リレー買いの次の順番が「サツマイモ」であっても、「ジャガイモ」を買います。そして、その次に「サツマイモ」を買えばいいのです。
●リレー買いのパターン
それでは、リレー買いのパターンをご紹介しましょう。ポイントは「似たような用途の食材でチームをつくる」ことです。
【リレー買いのパターン例】
(1) イモチーム… ジャガイモ → サツマイモ → カボチャ
(2) 葉野菜チーム… キャベツ → 白菜
(3) 根菜チーム… レンコン → ゴボウ → 大根
(4) 炒めものチーム… ピーマン → パプリカ → 豆苗
(5) サラダチーム1… セロリ → キュウリ
(6) サラダチーム2… レタス→ ベビーリーフ
(7) ゆでものチーム… ブロッコリー → カリフラワー → アスパラガス
(8) キノコチーム1… エノキ → マイタケ → シメジ
(9) キノコチーム2… エリンギ→ マッシュルーム→ シメジ
(10) 薬味チーム… ニラ → ネギ
なんとなくイメージが伝わったのではないでしょうか。
ここで紹介したチーム編成を、あなたの好みや買い出し頻度、家族の人数に合わせてアレンジしてください。そうすれば、自分に合ったリレー買いチームが完成します。
リレー買いするものは、あらかじめメモなどをつくっておくと迷いません。
「その手間も惜しい!」という方は、買い物をするときに「今回はどのメンバーを選んだのか?」をよく目で見てみてください。意識して買うだけでも記憶に残りやすくなります。
ここでは野菜を紹介しましたが、その他の食材でも使えるテクニックです。たとえば、私は加工食品チームもつくっています。
・焼き&スープチーム… ベーコン → ウインナー → ハム
●スタメン食材、メインおかず28パターンを決めておくともっとラクになる
さて、リレー買いをするにあたって、合わせて決めておくとさらに迷わなくなることがあります。
それは「スタメン」食材です。リレーチームに組み込まず、どんなときでも必ず買う食材のことです。私の場合は、ミディトマト(1パック)とニンジン(1本)がスタメン野菜です。この2つは毎回の買い物で必ず買います。
次に「メインおかず」を決めておきましょう。毎日の夕食メインおかずだけを28パターン決めておくと、4週間ごとに同じメニューが来ます。くり返しつくるのですが飽きませんし、献立に悩むこともありません。
この方法にしてから、肉類の買い物にも、日々の献立にも迷わなくなり、気持ちがとてもラクになりました。副菜や汁物は固定せず、リレー買いしたものを使って副菜メニューを考えていきます。
このように、野菜や加工食品などはリレー買いをすると迷いませんし、買いすぎも防止になります。あなたの調理スタイルにぴったりのチームを決めることからはじめてみませんか?