家族も自分も家にいる時間が長くなったことで、ますます増えた家が片づかない! という悩み。散らかった部屋を見てイライラする毎日を送っている人も多いのでは…。
そこでESSEが提案するのは、「すべてを丁寧にがんばりすぎない暮らし」。ときにはラクしながらも、自分なりに心地いいと思える暮らしを送るためには、ほどよく手を抜くことも大切です。そのゆるめ加減のコツを、暮らし上手な人から学んでいきましょう。
自己満足のきれいは続かない…片づけの仕組みを見直ししよう
すべての画像を見る(全8枚)「ESSE暮らしグランプリ2020」で頂点に輝いたほそこしまちこさん。片づいたリビングで、家族で家事シェアを実現するなどすっきり暮らしを体現していますが、以前は部屋にものが散乱し、家族5人分の家事にヘトヘトになっていたそう。
「家族が増えるにつれ、ものも家事の手間も急増。どうにかしたいと、整理収納の勉強を始めました」
完璧なきれいは続かないから、力の抜きどころを決めて、「わが家のできるきれい」を目指すことに。じつはそれがいちばん、心地よかったそうです。
●ずっと部屋じゅうきれいをキープ…をやめた
<ダイニングテーブルとソファだけはなにも置かない>
常に部屋全体をきれいに…と思うと、少し散らかるだけでストレスに。「リビングの大部分を占める、テーブルとソファだけは片づけると決めたら、家族も守りやすくなりました。それだけですっきりした印象に!」
●脱ぎっぱなしの服にイライラ…をやめた
<リビングにちょい置き場を用意>
脱ぎっぱなしになりがちなパーカーなどを、その都度片づけるのはみんなが面倒。「そこで、リビングに一時置き場のカゴを設置。自分でも放り込むだけだし、私がササッと片づけるのも手間でなくなりました」
●すぐしまわなきゃ…をやめた
<頻繁に使うものは見た目重視で出しっぱなしに>
掃除用具などは、出しっぱなしでも気にならないデザインのものに。「出し入れする手間がなくなり、掃除のハードルが下がります」。玄関掃除用には無印良品のホウキとチリトリ。
こちらは、テレビ台回りの掃除に使うハタキ。
●どうして元の場所に戻せないの?と怒る…をやめた
<定位置は1か所じゃなくていい>
よく散らかるものは、収納場所と使う場所が離れていることも。「長女は洗面所で身支度するけど、リビングでくつろぐときに髪ゴムを外して放置しがちなことに気づいて。定位置を2つ決めると、置きっぱなしがなくなりました」
リビングにも定位置を。
●すべて細かく仕分ける…をやめた
<ざっくり収納でも問題なかった>
以前、細かく仕分けしすぎて家族がかえって混乱した経験が。そこで、探す手間のないものはざっくり収納に。
「文房具など、細かく分けた方が探す手間を省けるものだけ仕分けし、メリハリをつけました」
●暮らしを円滑に回す声がけポイント
<家族にお願いをするときは人と内容を指定する>
「“だれか○○して~”だと、結局みんな動いてくれないんです」。たとえば、長女に「お箸をテーブルに並べて」など、だれになにをしてほしいのか、具体的に話すとスムーズ。
完璧に片づけようとするのをやめて少しハードルを下げると、気持ちも暮らしもぐんとラク!
達人のアイデアを参考に、散らからない家をつくるための“ゆるルール”を、つくってみてください。
【ほそこしまちこさん】
夫(46歳)、長男(15歳)、長女(9歳)、二男(6歳)の5人家族。住まいは3LDKのマンション。整理収納アドバイザーとして活躍し、インスタグラム
@migliohome15も人気