朝昼晩の食事や配膳、洗い物、食材の整理など、1日のうち多くの時間を過ごすキッチン。この空間を使いやすい仕組みにすることは毎日の暮らしを整えることにつながります。

効率的な暮らしを追求している、ライフオーガナイザーの高田舞子さんに、キッチン回りの時短の工夫を教わりました。

使いやすいキッチンの仕組み。調理や掃除を効率的に

コンロにお鍋
五徳は使うときだけセット
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●五徳は使うときだけセットする

わが家はガスコンロ。ガスコンロには五徳がついているのは当たり前ですよね。
以前の私は、料理時に吹きこぼれたり油が飛び散った際、五徳を外してコンロ回りを掃除して、その後はまた五徳を元に戻していました。

しかしそのうち、細部や隙間の汚れを落とすのがストレスになり、ふと「常時ここに必要?」と疑問に思うように。今は、五徳は使うときだけセットしています。

五徳を立てておいている様子

調理時だけセットし、そのほかの多くの時間は外して立てかけている状態。

コンロを掃除する様子

掃除もしやすく、見た目もスッキリ、気持ちもスッキリ!

●冷蔵庫サイドにホワイトボード

「あれ買わなきゃ」「明日の献立は…」と、料理をしている間はあれこれ思い出したり考えたりしませんか。冷蔵庫やパントリーを確認しては在庫がないことに気づきますし、賞味期限の近づいた食材を使い切らなきゃ! と数日分の献立を思案します。
そんな私の台所マストアイテムは、冷蔵庫サイドにマグネット式ホワイトボード。

冷蔵庫サイドにマグネット式ホワイトボード

以前は、必要なことを思いつくとメモ用紙にボールペンで書き記していました。が、いざ買い物する際などはこのメモを持ち出すことを忘れたり、ちぎったメモをどこに置いたか、その小ささから探し出せず、ストレスがありました。

スマホのメモ帳に書き記す方法を試したりもしましたが、アナログ派な私はこの方法もどこか落ち着かず…。

そこで、ホワイトボードに代替わり。

要買い物リスト、献立、やることなど自由に書き殴り、外出時にこのボードをスマホでパシャっと撮影。スマホは必ず持ち歩くので写真さえ撮っておけば忘れることはありません。

スマホでホワイトボードを撮影

ホワイトボードはここ以外でも使っており、LDKに3つ点在しています。

食事をしながら子どもとの会話で、文字や絵を描いて説明をすることもありますし、ダイニングにいる際にタスクを考えることもあります。

その大きさから探す際も発見しやすく手間がかからず、メモ帳時代より外出時の持ち忘れが激減!

買い物を頼んだときは夫もホワイトボードを撮影しています。

リスト化、見える化ができ、ゴミも出ず、会話アイテムとしても使えて重宝しています。

ホットプレートの説明書を取り出す様子

また、背面収納と冷蔵庫の間に3段ゴミ箱を設置しており、その上段にボックスを整備。

レシピ本やゴミ包み用新聞紙のストックとともに、ボールペンやメモ帳、ハサミ、老眼鏡などを収納しています。調理家電や調理器具に関する取説もここに常備。

文具も書類も、使う場所に置く、が鉄則です。

●手のひらサイズのミニ研ぎ器

台所で包丁を使わない日はないと言って過言ではありません。
毎日複数回使う包丁は、だんだん切れ味が落ちてきてしまいます。

手のひらサイズのミニ研ぎ器

わが家にも研ぎ石はありますが、担当は夫。気になる度に夫にわざわざ頼むのも、ましてや自分でするのも面倒だと感じることが続き、取り入れたアイテムがこちら。手のひらサイズのミニ研ぎ器です。

ミニ研ぎ器で包丁を研ぐ様子

野菜を切る前に引出しから取り出し、包丁を前後に振ること10回程度。時間にしてわずか30秒。

格段に切れ味があがり、料理もはかどります。持ってよかったアイテムのひとつです。

●オリジナルレシピ集にはインデックスを

今はレシピ本をストックするより、WEBサイトやアプリなどでレシピ検索をすることが一般的になりました。私もその一人です。
そのレシピがわが家の舌に合うとなれば、オリジナルノートに書き写し保管しています。

ノートにペン

そのうち、雑誌やTVで気になったレシピなども徐々に増え、そのノート内で知りたいレシピが迷子になることが多くなり…。

探す時間がストレスになり、考えたのがインデックス。マステで自由自在にインデックス化しています。

ノートにインデックス

レシピも探しやすくなり、ストレスは激減しました。

家族構成や生活スタイル、仕事環境など人によって生活は異なれど、毎日立つ台所。

自分の使いやすいアイテムやわかりやすい仕組みにすることは、暮らしそのものを整えることにつながります。

ちょっとした工夫で台所時間は楽になりますよ!