STEP1 決める

まずは、次の正時までに終わらせたいことを3つ決めます。
たくさんある場合は「これだけは終わらせたい」という優先順位の高いものや、短時間で終わるものを組み合わせます。
スタートは何時でもかまいません。とにかくゴールとなる次の正時を決めておきましょう。たとえば今が14時10分ならば15時がゴールです。14時50分でも同じく15時がゴールです。

書類の上に時計
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ここでとても大切なのは、時間内に終わりそうなことを3つ見繕うことです。
たとえば、14時10分から作業を始めるとしたら、15時に終わらせるため、メールを返信し(約10分)、資料の確認をし(約15分)、企画を考える(約20分)というように進めます。

一方、14時50分から始めた場合、なにができるでしょうか? たとえば、机の上を片づける、水分補給をする、メールを読むだけにする…というように、とにかく短時間で終わるものを選びます。わずかな時間でも、なにもせずに終わる10分と、3つ終わらせた10分では、その後の効率が大きく変わってきます。

STEP2 書く

3つのクエストを決めたら、すぐに行動するわけではありません。ここで大切なのが、集中できるようにすることです。

ほかのことに目が向かないようにする必要があります。ですから、メモ帳やふせんを用意して、そこに3つのクエストを書き込みましょう。

スリークエストを書いた紙

このとき、大きく書かず、できれば左側に寄せて、余白をつくっておきます。余白は思いつきをメモするための欄です。スリークエストを書いた紙は、目につく場所に置いておきましょう。そして、「これもやらなくちゃ」と思いつくことがあれば、余白に書き込んでいきます。

スリークエストを書いた紙の余白にメモ

そうすれば、次の正時が来たときに、ゼロからクエストを考える必要がありません。1時間で終わりそうなものや優先順位を考えながら、選ぶだけでかんたんにクエストが決まります。

もしできれば、それぞれのクエストに目標時間を設定し、メモしておくとより進めやすくなります。

STEP3 動く

3つのクエストを決め、その内容を書いたら、いよいよ動いていきます。

ネコとスマホ

ですが行動する前に、誘惑をなくします。雑誌、漫画、ゲームといった娯楽が目につかないようにします。スマートフォンは、それが必要な作業でない限り、充電器につないでおくなどして視界から消します。

下ごしらえも大切です。書いたクエスト用紙を見ながら、それぞれの作業に必要なものを考えます。そして、集めてきます。たとえばボールペン、定規、電卓などです。

メモ帳

必要なものがその場にないと、ムダに立ち上がる必要があります。そうしてムダに動いていると、集中力がきれてしまうのです。

このように、3つのクエストを決め、その内容を書いたら、誘惑を取り除いたり下ごしらえをてから行動に移します。

いきなり行動に入るよりもこの方が効率的です。文字にすると面倒に見えるかもしれませんが、大切なのは「決める→書く→動く」という順番だけ。

●スリークエストがもっとうまくいくヒント

スリークエストでは、3つだけ優先的にやりたいことを決めています。この「3つ」という数は、必ず守ってほしいルールです。これ以上増えると頭に入りにくくなり、少ないと達成感が減ります。
もしも、次の正時まで数分しかなく、メール返信しか思いつかなかった、というような場合は、言葉のトリックを使いましょう。「スマホを持ってくる」「メールを確認する」というように分けるのです。

一方、次の正時までに時間が余ってしまったとき。ゆとりがあるならば休憩時間にしましょう。次の正時が来たら必ず動き出すと決めれば、罪悪感も焦りもなく休むことができます。

また、自宅作業ならではのヒントですが、仕事とちょっとした家事を交互に持ってくるとより効率がアップします。
煮つまってきたときや眠くなってきたときのスリークエストに、掃除や洗いもの、洗濯もの畳みなどを加えるのです。デスクワークと体を動かす作業を交互に行うことで、集中力がきれにくくなります。

スリークエストは、紙とペンさえあれば、いつからでも始められます。自宅作業ならではの焦りや進まなさを感じている方は、ぜひ試してみてくださいね!