●死の恐怖すら感じて…

夜道
雨の日や夜道で狙われたという声が多数寄せられました(写真はイメージです)
すべての画像を見る(全4枚)

・第一子妊娠発覚直後に、社宅の坂道を上がって帰っていると、後ろから速すぎる足音が聞こえ、振り返ると全身ジャージ姿のフードをかぶった男がすぐそこまで来ていました。私のところまできた犯人は「騒ぐな」と口を抑えつけて壁に押しあててきましたが、近寄ってきたときの物音からナイフなどは持ってない気がして、おなかを守りしゃがんだ状態で叫び続けました。頭をずっと殴られ続けましたが、人を殴ったことないような殴り方でした。最終的には、無理やり胸だけもんで逃げていきました。

泣きながら帰り、夫も帰ってきて、警察を呼んで実況検分しましたが、夫の前でどんなふうに胸をもまれたか話すのがいちばんつらかったです。家に帰ったら夜中の1時を過ぎていて、最悪な1日でした(Kさん・千葉県)

・高校生の頃、学校から帰ってきたら自宅マンションの入り口に黒づくめの不審者が。無視して通り過ぎようとしたらいきなり後ろから羽交い締めにされ、制服のスカートに手を入れて股間をいじられました。悲鳴を上げて自宅に逃げ帰りましたが、同日私の高校内に同一人物と思われる不審者が侵入し、痴漢行為を働いて逮捕されたとのことです(Nさん・神奈川県)

●小学生の被害も珍しくありません

・小学生の頃、公共の図書館で何度もお尻を触られ怖くて泣きながら逃げました(Kさん・東京都)

・小学生の頃、雨の日の徒歩で一人で下校中、後ろから自転車で来た男性が下半身を見せて去って行きました。その時は短時間だったのでなんだったのかわからなかったのですが、後から気づいて気持ち悪く感じ、それ以後はだれかと一緒に下校するか、早歩きで歩くようになりました。でも、その事件のことは親にも言えませんでした(Sさん・滋賀県)

・小学校のときに塾へ行く途中であってしまいました。道を聞くフリをして体に触れるというもの。とても嫌な記憶です(Mさん・兵庫県)

・小学生の頃、母が買い物をしている間に本屋さんに一人で行ったところ、若い男の人に本棚に押しつけられました。ほかの本コーナーに行ってもまた来て押しつけてくるので、怖くなって母の元へ行きました(Tさん・千葉県)

・小学校低学年のとき、外で遊んでいてどうしてもトイレに行きたくなり、こっそり建物の陰(物置とかだった気がします)で用をたしました。し終わって立ち上がりながらパンツをあげたら、その瞬間【ガッ】とパンツを下げられ、振り返ると知らないおじさんが立っていました。怖くて逃げて家に帰ったけど、恥ずかしくて親にも言えなかったです(Kさん・愛知県)

●警察や駅員の対応に疑問を感じることも…

交番
痴漢遭遇後の対処も大変です(写真はイメージです)

・自転車で通学中、後ろから来たバイクが速度を合わせて来て触ってきたので、履いていた靴を投げ、追いかけました。相手の服装やバイクなどは覚えていますが、ナンバーを覚えていませんでした。とりあえず警察に行くと、「女の子なんだから追いかけたりしないの!」と逆に怒られ、相手にしてもらえませんでした。
それ以来、痴漢は絶対捕まえる! と思って実際に捕まえたりもしましたが、言われるのはいつも「女の子なんだから」。なんで逆に怒られないといけないの? と警察の対応にはかなり疑念と嫌悪感があります(Mさん・東京都)

・家の近所で、歩道にバイクが乗り上げてきたと思ったら、胸をわしづかみにされました。バイクのナンバーを携帯で控えて警察に行ったら、「警察に被害が出てるのはみんな若い子なのに…」と言われました! 私のおかげで犯人がつかまえられたのに、その言い方はない…(Rさん・神奈川県)

・満員電車の乗り込み時に触られて、怒鳴って手を掴んだが逃げられました。駅員がすぐ来て私も電車から降ろされ、「逃げたので、訴えるなら捕まえる、それとも和解するか?」というようなことを言われました。駅員の対応に頭にきました(Oさん・埼玉県)

●痴漢は弱い者を狙う卑劣な犯罪です

痴漢された経験は本当に嫌なもの。「今もトラウマ」という声も多数寄せられました。

「学生の頃はさまざまな痴漢に遭いました。とくに制服を着ていると被害に遭いやすくなる印象です。気をつけてください」(Sさん・愛知県)というメッセージも。

被害に遭いにくい、泣き寝入りしなくていい、子どもが守られている…そんな安全な社会になることを、切に望みます。