面積が大きく、掃除に時間がかかる床。「全体にモップをかけているけど、なんだかゴミが取りきれていない気がする」ということもよくあります。
掃除研究家で、ハウスキーピングコーディネーターのおそうじペコさんに、時短でキレイになる床掃除について教わりました。
「家族構成、活動する時間、間取り、建具の位置などによって、各家庭で汚れやすいポイントが違います。どこがどのくらい汚れるのか、場所と汚れ度を把握するのが時短のカギになります」
具体的に、詳しく教えていただきました。
家の汚れクセを知れば、床掃除の効率がアップ!
「じつは床には汚れやすい場所とそうでない場所があり、それを知ることが、効率のいい掃除につながります」と話すおそうじペコさん。
「家族構成、活動する時間、間取り、建具の位置などによって、各家庭で汚れやすいポイントが違います。どこがどのくらい汚れるのか、場所と汚れ度を把握するのが時短のカギになります」。具体的に語っていただきました。
●ピンポイントで掃除して、「そこそこきれい」な状態をキープ!
家の床のどこに汚れがたまるのか知っておき、重点的にその場所を掃除するようにしましょう。
まんべんなく掃除するより時短ですむうえ、仕上がりもきれいになります。
時間がなくて忙しいときも、その場所だけをピンポイントに掃除すれば、「そこそこきれい」な状態をキープすることができます。
つまり、クセを知ることで、無駄がなくなり掃除効率が上がるのです。
では、床の汚れクセはどうしたら知ることができるでしょうか。それには、「目線を落として掃除する習慣をつける」ことが大切です。
私の場合、毎朝フローリングモップをかけて床を掃除しています。
このとき、モップだけだとどうしても取りこぼしが出てしまうので、モップをかける前にハンディ掃除機もかけています。
なぜ普通の掃除機ではなく、あえて“ハンディ掃除機”かというと、ひざをついてハンディ掃除機をかけることで、目線が落ち、床の汚れクセがよく見えるようになるから。
同じように、ときどきひざをついてぞうきんがけをするのも、床の汚れクセを知るには効果的です。
布、ゴミ箱、壁、敷居回りはゴミがたまりやすい!
こうして気づいたわが家の床の汚れポイントを、参考までに紹介していきます。
●マットなどの近く
カーペットやマットなどの敷物をめくると、掃除機やモップでは取れなかった汚れが落ちていることがあります。
こうしたファブリック類の回りはゴミが集まりやすいので、カーテンの下もこまめに見るようにしています。
●ゴミ箱の回り
ゴミ箱をどかすと、周囲に細かい汚れが落ちていることが多いです。
ゴミから発生するダストや、ゴミ出しの際にこぼれたチリです。
●敷居や部屋の入口
ドアの下や部屋と部屋との敷居の間も、ホコリがたまりやすい場所。
ほんのわずかの建具の段差によって生じてしまいます。
●部屋の壁側や廊下の両端
落ち葉の季節を思い浮かべてください。落ち葉は道の脇にたまっていくものですよね。
同じように部屋なら壁側、廊下なら矢印の方向のように、両端にゴミやホコリが集まりやすくなっています。
モップや掃除機など、高い視点で掃除をしているだけでは、こうした細かい汚れクセを知ることはできません。
毎日ではなくても、たまにハンディ掃除機やぞうきんで床を手ふきするようにして、床の汚れクセを知っておくとよいでしょう。