「大掃除をやりそこねた…」という人、正月休みの間にパパッと終わらせてしまいませんか?
換気扇のガンコな油汚れ、排水溝のぬめり、トイレの黒ずみといった汚れも、簡単に落とす方法があります。
「しつこい汚れでも、過炭酸ナトリウムで簡単にすっきり落とせます」と教えてくれたのは、ナチュラルクリーニング講師の本橋ひろえさん。こすったりする必要はなく、つけおきするだけでOK。詳しく教えていただきました。
漂白・殺菌作用も。ガンコな油汚れにも効く過炭酸ナトリウム
すべての画像を見る(全7枚)過炭酸ナトリウムは、「酸素系漂白剤」「過炭酸ソーダ」とも呼ばれ、漂白や除菌などに力を発揮する素材。弱アルカリ性ですが、重曹に比べるとかなりアルカリ度が高く、汚れを落とす力も強力。約60℃の湯に溶いたとき、もっとも効果が高まります。
においがなく、水に流しても、炭酸ソーダと酸素、水に分解されるので、環境への負担が少ない優しい洗剤です。
<得意なこと>
・食器やふきんなどの漂白と除菌
・コンロや換気扇など、ガンコな油汚れを落とす
・排水口などのぬめりを落とす
・浴室や洗濯槽などのカビを落とす
<注意点>
・アルカリ度が高いので、肌が弱い人は手袋を着用する
・万一口や目に入ったらすぐに洗い流す
・購入したときの袋で保管するか、ビンなどで保管するときは、長期間密閉するとまれに容器が破損することがあるので、フタをときどきあける
こすらなくてOK。つけおきにするだけで汚れが落ちる!
過炭酸ナトリウムを溶いた水につけおきするだけで、油汚れ、ぬめりや黒ずみといった汚れを簡単に落とすことができます。
●換気扇や五徳のガンコな油汚れ落としも得意
換気扇や五徳の油汚れも、つけおきするだけでするっと落ちるので、こすらなくてOK。まずは、排水口のゴミ受けトレーにポリ袋をはさんで栓をし、シンクに60℃の湯をはります。
過炭酸ナトリウム大さじ2を加え、換気扇や五徳の部品を約30分つけおきするだけです。
●排水口のぬめりや黒ずみも簡単に落ちる
排水口のゴミ受けトレーやトラップを外し、奥にある口にラップを二重にかぶせ、輪ゴムで留めてせき止めます。
外した部品を戻し、約60℃の湯と過炭酸ナトリウム小さじ1を入れ、約30分つけおきするだけ。
●弁当箱や水筒の落ちにくい汚れに
弁当箱の耐熱温度に合わせ、洗いオケに湯をはり弁当箱と過炭酸ナトリウム大さじ2を入れ、約30分つけおきにします。水筒にも湯と過炭酸ナトリウム小さじ1を入れて。
「水で洗い流せば、すみの汚れも落ちますよ」
●寝る前のつけおきでトイレの黒ずみ落とし
トイレの水位の周りについた黒ずみは、寝る前、家族全員がトイレを使い終わったあとに過炭酸ナトリウム大さじ1を入れておけば簡単に解決。
「これだけで、朝にはきれいに落ちていますよ」
●バス小物のつけおきと風呂釡の掃除を同時に
浴槽の湯の循環口の少し上まで水をはり、洗面器やイスなどのバス小物をイン。過炭酸ナトリウム2カップを加え、追い炊きします。
「風呂釡の湯アカを落としながら、バス小物の掃除も同時進行」
クエン酸と組み合わせて、汚れやカビもすっきり除去
食品の「酸っぱさ」のもとでもあるクエン酸は、酸性の素材で、水アカなど水回りの汚れに効果を発揮します。カビの除去を得意とする過炭酸ナトリウムとダブル使いして、隅々まできれいにしましょう。
●洗濯槽の汚れやカビもきれいに落とす
洗濯機に約60℃の湯をはり、過炭酸ナトリウム2カップを入れます。汚れが浮いたら網ジャクシなどですくい、約5時間つけおき。最後に洗濯コースを回し、2回目のすすぎでクエン酸大さじ1をプラスすると、洗濯槽の汚れやカビもすっきり除去できます。
※クエン酸は、塩素系漂白剤やパイプ用洗剤など「混ぜるな危険」の表示がある洗剤と混ざると有毒なガスが発生するので、絶対に同時に使用しないでください