知人や親せきを招く機会が増える年末年始は、とくに玄関やトイレを清潔にしておきたいもの。日頃からこまめに掃除をしていても、どうしても汚れがたまってしまいがちな場所です。

「トイレなど雑菌が増えがちな場所は、アルコール水で掃除するのがおすすめです」と教えてくれたのはナチュラルクリーニング講師の本橋ひろえさん。汚れがよく落ちるのはもちろん、殺菌や消毒作用を発揮し、カビ予防もできるのだそう。詳しく教えていただきました。

アルコール水で殺菌、消毒。油汚れにも効果あり

アルコール
アルコールスプレーはトイレ掃除や浴室のカビ予防、家じゅうの掃除に使えます
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殺菌や消毒作用が高く、身の回りのものの除菌に便利なアルコール。揮発性があるので水を嫌う場所の掃除にも使え、2度ぶきの必要がありません。「無水エタノール」と「消毒用エタノール」の2種類がありますが、手に入りやすい消毒用がおすすめ。水で薄めて使います。

<得意なこと>

・カビが生えやすい場所の掃除
・水を使えない家電製品、コンセント回りなどの掃除
・油汚れや皮脂汚れを落とす

<注意点>

・引火性があるので、火のそばに近づけない
・手荒れしやすい人は手袋をする
・ニスで塗装した家具や ワックスがけした床に使うと、ニスが溶けてしまうことがあるので、目立たないところで試す
・揮発性が高いので、換気をする

●アルコール水のつくり方

アルコール水のつくり方

計量カップに水110mlを先に入れ、消毒用エタノール90mlを加え、合計200mlにする(濃度35%)。スプレーボトルなどに入れると使いやすく、そのまま約1か月保存できます。

トイレやゲタ箱の汚れは、アルコール水で除去!

便座やスリッパといった、多くの人が使うものは雑菌が心配。アルコール水を使ってさっぱり除菌しましょう。また、湿気がこもりがちでカビが生えやすいところにも効果を発揮します。

●毎日のトイレ掃除に手軽に使えて清潔

トイレ掃除

毎日のトイレ掃除は、クロスにアルコール水をスプレーして便器や床、壁などをふきます。

「トイレットペーパーは便器を傷つけるのでNG。使い捨てしたいときは、着古した衣類の切れ端などを使って」

●湿気がこもりやすいゲタ箱などの掃除に

ゲタ箱などの掃除

ゲタ箱は湿気がこもってカビが発生しやすい場所。

「アルコール水をスプレーし、濡らしてかたく絞ったクロスでふき取って。除菌にもなり、カビの発生を抑制できます。クローゼットや押し入れの掃除にも向いています」

●スリッパの除菌も簡単にできる

スリッパの除菌

来客用のスリッパなどを毎回洗うのは面倒。全体が湿るぐらいにアルコール水をたっぷりスプレーし、そのまま乾燥させれば雑菌やにおいが取れます。「ぬいぐるみなども同じ方法できれいになります」

●シュッとひと吹きして浴室のカビを予防

浴室のカビを予防

浴室をきれいに掃除したあと、スクイージーなどで水気を取り、アルコール水をひと吹きすればカビ予防に。

「濡れたままだとアルコールの成分が薄まってしまうので、必ず水気をふいてからにしてください」