現在は、家にいながらインターネットで買い物や振り込みができる便利な時代。
しかし一方で、そのIDとパスワードの管理が大変になっていませんか?
「パスワードの使いまわしは危険だし、サイトによってケタ数が違ったり記号を混ぜたり混ぜなかったり。とても記憶力だけで管理はできなくなっています」というのはライフオーガナイザーの下村志保美さん。
下村さんが実際に行っているパスワード管理法を教えていただきました。
手書きメモからアプリ活用へ!パスワード管理のコツ
私も以前はメモ帳に手書きでパスワードをメモしていました。しかしこの方法だと「あとでメモしよう」と忘れてしまったり、うっかりスペルミスをして入力したことに気づかなかったりと失敗してしまうこともありました。
すべての画像を見る(全6枚)そこで、日頃から家庭の書類や仕事のメモなどを管理している「Evernote(エバーノート)」というアプリで管理するようにしました。
Evernoteはパスワード管理専用のアプリではありませんが、パソコンからもスマートフォンからも使えるし、それらを買い替えたとしてもEvernoteにログインするだけで自分が保存しているメモにアクセスできて便利です。
●Evernoteにメモしてからコピペでメモ忘れなし!
サイトに新規登録するときはユーザーIDやパスワードを直接サイトに入力するのではなく、まずEvernoteにメモします。
そしてそのメモしたものをサイトにコピー&ペーストして登録します。
こうすることでうっかりメモ忘れも防げますし、思っていたのと違うスペルだったとしても、Evernoteのなかに登録したものが残っているので大丈夫!
●自分にわかる暗号でセキュリティ対策
たとえばネットバンキングのIDやパスワードですが
〇〇銀行△支店 123468 パスワード abc123
こんな書き方は危険です。
そもそも手書きのメモであっても紛失や盗難のリスクはあります。
私は銀行名などははっきり書かず、自分や家族がイメージできるような言葉にしています。
たとえばその銀行がある駅名や地名にしたり、口座を開いたときに印象に残ったこと(例:2月の寒い日)にしたりと推測されにくいものにしています。
また、パスワードはそのまま書くのではなく「定番のパスワード=いつもの」を決めておき
123いつもの789
とか
12346いつもの
など「いつもの」がわからないと解読できないようにメモするのも、簡単な暗号化の方法です。
●IDとパスワードは別の場所に
まとめて書いておいた方がわかりやすい、ということは、悪意のあるだれかにもわかりやすいということ。
IDとパスワードは、Evernote内の別々のノートに書いています。
ちょっと手間に感じますが、毎日毎日やるわけではないので大丈夫。
また当たり前のことですが、ノートのタイトルは「パスワード一覧」はNGです。
「公園」とか「グルメ」とかまったく関係ないものがおすすめです。
インターネットは便利なものです。大げさではなく私たちはもうインターネットなしでは生きられなくなっています。「なんだか怖い」と臆病になるのではなく、セキュリティに慎重になりながらも上手につきあっていきたいですね。
・まずアプリにメモしてコピー&ペースト
・自分だけにわかる暗号を使う
・IDとパスワードは別の場所に
この3つのコツを押さえ、増え続けるIDとパスワードを上手に管理してくださいね。