とはいえ、気軽にそんなことを頼める異性の知人友人などいるはずもなく、この歳になってセックスをしようと思うと、もうお金を払って解決するしか道はないのか…と、半ば絶望を感じながら徹底的に検索しました。
でも、「40代主婦、ホテルで絞殺。出会い系サイトで接触か」「違法マッサージ店摘発。顧客の主婦ら現行犯逮捕」といった新聞の見出し(※もちろん実在の事件ではありません)、泣き叫ぶ娘たちの姿が脳裏をちらつき、結局、なにひとつ手を出すことができなかったチキンっぷり。

離婚をきり出す私に夫が語ったセックスレスの理由とは

限界に達したある日、夫の胸ぐらをつかんで「セックスレスはアメリカなら即離婚! もう離婚だ、離婚!」と脅して、セックスを拒む理由を問いつめたところ、申し訳なさそうにこう答えました。

「ごめん、おまえへの愛情がすべて娘たちに移ってしまった…。あと太りすぎ」

前者は、まあ仕方がないと思いました。娘たちはかわいいし、「家族」になったことでセックスが汚いものに感じるようになってしまったという夫の主張もわからなくはないです。そもそも、結婚してから2年間子どもを授からず、セックス=子づくりのように義務化してしまったことも、わが家の場合は原因のひとつかもしれません。

問題は後者です。
たしかに結婚当初から、体重は15kg増え、見た目の印象は大幅に変わりました。では、ここで死にもの狂いの努力をして体重を減らすべきか。

私は、諦めることを選びました。

より正確に言えば、ダイエットよりも自分のなかの欲求と戦う道を選んだのです。欲を捨て、みずからを無我の境地へと導けば、煩悩から解放された次のステージが待っているはず…!

というわけで、今のところ常におだやかなほほ笑みを浮かべ、平安な日々を送っています。なんの解決にもなってはいませんが。

ちなみに、週3のママ友・B子は、この度5人目の子どもを妊娠したようです。おめでとう。