野菜と果物の正しい保存方法をご存じですか?冷蔵庫に入れるのがいいのか、常温保存するのがいいのか、容器は何に入れたらいいのか…など、じつは知っているようで知らない人も少なくないのではないでしょうか。誤った保存方法にしていると、おいしさが損なわれたり、はやくダメにしてしまったりと、もったいないことになってしまいます。

食材のおいしさそのままに!プロが教える本当に正しい保存方法

そこで、食品保存についての著書多数の、東京農業大学元教授・徳江千代子さんと、収納のプロである中山真由美さんに、最適な方法でおいしく保存するコツを教えてもらいました。早速実践して、キッチンをもっと快適な場所にしましょう!

●根菜は常温保存が正解!ただし光には要注意

根菜は常温保存
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タマネギやジャガイモなどの根菜は常温保存でOK。「ダンボール箱などの通気性のよいケースの下に新聞紙を敷き入れて保管しましょう。ただし、光にあたると発芽しやすくなるなど成長してしまうので、必ず上から新聞紙をかぶせるなどして光を遮断して」(徳江さん)。

●ニンジンは冷蔵。キュウリ・アスパラなど長いものは立てて収納を

葉野菜は冷蔵保存

ニンジン、グリーンアスパラ、キュウリ、コマツナなどの葉野菜は冷蔵保存が適しています。ただし、冷えすぎや乾燥には注意しなければなりません。「ペーパータオルに包んでポリ袋に入れ、口を軽く閉じましょう。

野菜自身が呼吸をして、袋の内部に水滴がつき、乾燥から守ってくれます。また生育していたときと同じ向きで立てて収納するとよりよいでしょう」(徳江さん)。「野菜が自立するよう、仕切りつきの収納ケースを使えば庫内もごちゃつかず、すっきりをキープできます」(中山さん)。

●ニンニク・ショウガの常温保存は間違い!冷蔵庫で保存する方が長もち

冷蔵保存

ニンニクは壁際などにつるして保管、といったアイデアもありますが、使用頻度が少ないと中身がスカスカになってきてしまいます。「乾燥しないようペーパータオルに包み、冷蔵庫で保存するのがよいでしょう」(徳江さん)。

「小さめの保存容器に入れれば、野菜室の中で場所を確保しやすく、迷子になりません。におい移りの防止にもなります」(中山さん)。

●リンゴはほかの野菜の傷みを早める!?ポリ袋に必ず入れて冷蔵保存を

リンゴ

「リンゴは収穫後も、追熟するために必要なエチレンガスを多く出します」(徳江さん)。このガスはほかの野菜の傷みを早める原因になるため、冷蔵庫に入れるときにはポリ袋にしまい、しっかり口を閉じる必要があるのだとか。「リンゴのお尻を下にして、入れるようにしましょう」(徳江さん)。

いかがでしたか? 

ESSE12月号

の「大好きがいっぱい! みんなの幸せキッチン」では、ほかにも意外な食品収納の方法をたくさん紹介しています。ぜひそちらもチェックしてみてください。