冬の間にお世話になったウールのパンツ。型崩れしないよう形を整えて干し、きれいにアイロンをかければ、家でもプロ並みの仕上がりに!
「着始め2回くらいはクリーニング店でケアするのがおすすめ。その後は家でお手入れを」と話すのは、クリーニングのプロ・古田武さん。
ここではその方法を教わりました。
家でウールのパンツを手洗いする方法
(1)ポケットの内側や食べこぼしを前処理
ポケットの周りや内側など、皮脂汚れがついているところに約40℃の湯をつけ、固形石けんをつけブラシで洗う。
「食べこぼしのシミは、食器洗い用の洗剤をつけてもむとよく落ちますよ」
(2)お湯に中性洗剤を溶かし、30回押し洗いする
洗面器などに約40℃の湯を入れ、おしゃれ着用の中性洗剤を表示どおりに加えてよく溶かす。ここにパンツを軽くたたんで入れ、30回程度優しく押し洗いする。
(3)お湯を出しながらすすぐ
(2)の湯を捨て、約40℃の湯を流しながら、パンツをすすぐ。軽く押しながら洗剤の泡が出なくなるまですすぐとよい。
(4)柔軟剤を加えて毛並みを整える
約40℃の湯をため、表示どおりに柔軟剤を入れてよく溶かす。ここにパンツを入れ、生地全体に行き渡るように浸してウールの油分を補い、毛並みを整える。
(5)軽く絞って30秒脱水する
手で軽く絞って洗濯機に入れ、約30秒脱水する。洗濯機の機種によっても脱水の具合が違うので、様子を見ながら水が滴らない程度に。脱水しすぎるとシワになるので注意。
(6)裏返してポケット部分やパンツ全体のシワをしっかり伸ばす
乾きやすいようにパンツを裏返し、ポケット部分やパンツ全体のシワを伸ばす。
「テーブルの上など平らな場所に置き、縫い目に沿って引っぱるようにするのがおすすめです」
縦横にしっかりと伸ばす。
(7)ピンチハンガーでつるし筒状にして乾かす
小物用ピンチハンガーを使って筒状に形を整え、直射日光を避けて部屋干しする。乾いたらアイロンがけを。
「形を整えてから干すことで、アイロンをきれいにかけやすくなります」
ウールパンツの応用編 ウールのスカートを手洗いする方法
基本の洗い方はウールのパンツと同じ。
「干すときにウールの表地をしっかり伸ばさないと、縮んで裏地が見えてしまうことがあるので注意が必要です」
手順(6)のときにスカート全体をしっかり伸ばす
洗い方はウールのパンツと同様に。干す前にスカート全体の形を整える。
「表地と裏地、それぞれしっかり伸ばしますが、とくにウールの表地は丁寧に伸ばして形を整えるようにしましょう」
手順(7)のときにスカート用ハンガーで干す
スカート用ハンガーを使い、ウエスト部分をとめて干す。パンツと同様に小物干し用のピンチハンガーを使ってもよいですが、スカート用ハンガーの方が型崩れしにくいのでおすすめ。直射日光を避けて部屋干しし、乾いたらアイロンをかける。