夏に太った分を取り返すため、そろそろダイエットに本腰を入れたいところ。とはいえ、空腹をガマンするような無理なダイエットは禁物です。

「むしろ間食をすることで肥満を予防できるんです」と話してくれたのは、管理栄養士の足立香代子さん。
効果的な間食の選び方を教えてもらいました!

じつはゆで卵の方がダイエット向き!
ゆで卵と寒天では、じつはゆで卵の方がダイエット向き!(写真はイメージです)

間食するならどっちが太りにくい?勘違いしやすい2択をチェック!

●寒天VS卵、太りにくいのはどっち?

答え:卵がイチオシ

寒天は低カロリーで食物繊維も豊富。ダイエット向きの食材です。

一方、卵は、ひと昔前は、コレステロールが上がる原因といわれていました。
それでは寒天の圧勝かと思いきや、じつはイチオシは卵。最新の栄養学では、コレステロールが上がらないとわかっているうえ、卵はビタミンB1、B2、カルシウム、鉄、亜鉛、必須アミノ酸が入って栄養たっぷり。
やせたい人だけでなく、栄養不足の人に最適。ゆで卵ならコンビニでも買えます。

●夜中に食べるなら…フルーツVSおにぎりのどっち?

答え:食べても太りにくいのはフルーツ

夜中は食べない方がいいですが、ガマンできないときは、フルーツを。

「甘いフルーツは太る」というのは、ひと昔前の常識。フルーツに含まれる糖分の半分以上は血糖値を上げにくいもの。食物繊維を含み、カロリーもそれほど高くないので、食べても太りにくいことが明らかになっています。
また、生のフルーツに含まれるビタミンCは、老化防止に役立ち、ストレスに対抗するホルモンの材料にも。

おにぎりは糖質が多いので向きません。とくに具のない塩むすびなどは避けて。

●冷蔵庫の残り物をおやつにするなら…から揚げVSサトイモの煮物どっち?

答え:から揚げは血糖値の上昇を抑制してくれる

意外なことに、血糖値コントロールの面ではから揚げの勝ち。タンパク質と脂質を含むから揚げは、血糖値の上昇を抑制してくれます。とくに加齢による筋肉の衰えが気になる人には適している間食。
とはいえ、カロリーが高いので2、3個つまむ程度にしておいた方がいいでしょう。

一方、サトイモの煮物は、食物繊維も含まれているとはいえ、糖質が豊富で血糖値が上昇しやすくなります。ほかに肉や魚介の入った具だくさんの煮物ならOK。

●梅おにぎりVS天むす、太りにくいのはどっち?

答え:天むすの方がタンパク質を多く含むため、おにぎりには最適

糖質の多いおにぎりを食べるなら、具の選び方に注意。梅おにぎりは1個170キロカロリー、天むすは1個200キロカロリー。

梅おにぎりの方が、カロリーが低くてよさそうですが、じつは、タンパク質を多く含む天むすの方がエネルギーとして代謝されやすく、太りにくいという結果に。
おにぎりの具はタンパク質と脂質を含むものが最適なんです。

●バターVS生クリーム、太りにくいのはどっち?

答え:バター。含まれる脂質こそがメリット!

脂肪分が多いバターはカロリーが高くて太りやすいと考えられていましたが、最新の栄養学の考えでは、その脂質こそがメリットとされています。脂質は糖質の吸収を穏やかにするため、たとえば、パンやクラッカーをそのまま食べるより、バターを塗る方が、じつは太りにくいのです。

一方、生クリームは脂質やタンパク質を含みますが、砂糖を入れたホイップクリームは、糖分が加わる分、評価はマイナスに。