ショウガと酢、はちみつを合わせただけなのに、すごいパワーを秘めていると大注目の酢ショウガ。「ショウガは血行をよくするなど、さまざまな効能で古くから漢方薬としても珍重。酢は体を温めて血液をサラサラに、はちみつはオリゴ糖が豊富で腸内環境を整えるなど、それぞれ高い機能が。その3つを合わせた酢ショウガは、代謝や免疫力アップ、ダイエット、アンチエイジング、生活習慣病予防など、多岐にわたって効果が期待されています。しかも、おいしく、利用範囲が広いのも魅力。いつものおかずがグレードアップします」と、女子栄養大学の奥嶋佐知子さん。
一度に多く食べるより、少しずつ、様子をみながら毎日続けるのが効果的。体に効く味、試してみませんか。
女子栄養大学流!体によくておいしい三位一体の万能調味料「酢ショウガ」のつくり方
[材料](つくりやすい分量)
・ショウガ…200g
・米酢(または穀物酢)…1カップ
・はちみつ…大さじ2
(全量275kcal)
[つくり方]
ショウガを切って、酢とはちみつを加えるだけだからカンタン!つくってすぐ使えますが、冷蔵庫でひと晩以上寝かせると、味がなじんで酸味や辛味がまろやかに。冷蔵で2週間保存可能です
(1)ショウガの汚れを除く
ショウガは皮つきのままタワシなどでよく洗い、水気をよくふき取ります。汚れや傷がついた部分は包丁でこそげるようにして除きましょう
※一般的な根ショウガ(またはひねショウガとも)を使用。傷が少ない、新鮮なものを選んで
(2)ショウガを切る
皮つきのまま、薄切りかみじん切りにします。薄切りはそのまま使って形を生かしたり、千切りにしてトッピングに。みじん切りは香りを生かしたり、タレに使う場合などにおすすめ。薄切りでも、みじん切りでも、使う際は好みでどちらでもOK
(3)酢を加える
清潔な乾いた保存容器にショウガを入れ、酢を注ぎます
※容器は、酸に強いガラスやほうろう製などで、容量450~500cc程度の密閉できるものを使用。金属製のフタは酸で傷む可能性があるので避けて
※酢は、純米酢か穀物酢のほか、好みの酢でいいが、添加物のないものを選ぶこと。合わせ酢などは不向き
(4)はちみつを加える
はちみつを加え、全体に行き渡るように軽く混ぜます
※はちみつは、純粋であれば種類は好みのものでOK
(5)完成
つくってすぐに使えますが、少しおくとショウガに酢とはちみつが浸透し、水分が出てきてほんのりピンク色になります。ショウガが空気に触れないように全体をしっかり液に浸し、密閉して冷蔵庫へ。取り出すときは、必ず清潔なスプーンや箸を使いましょう
●少量つくりたいならすりおろしても
お試しで少量つくりたい場合は、ショウガ30gを皮つきのまますりおろし、酢大さじ2、はちみつ小さじ1弱を合わせてつくってもOK。ただし辛味が強くなるので、好みではちみつを少し増やしても。冷蔵保存し、3日以内に使いきって
●酢は好みでアレンジも
酢は、無添加のものならどんな酢を使ってもOK。黒酢はコクがあり、煮物や中華料理、脂の多い肉などに、リンゴ酢はさわやかでドリンクやデザートに、ワインビネガーはイタリアンやドレッシングに合う酢ショウガになります
カンタン!おいしい!酢ショウガの食べ方アイデア
酢ショウガは、そのまま食べてもおいしいから、使い方は自由自在!いろいろなものに少しずつかけるだけ、混ぜるだけでイケちゃいます!
●飲み物に
紅茶やジュースにプラスしたり、湯を注いでショウガ湯に。炭酸で割れば即席ジンジャーエールにも
●アイスクリームに
酢ショウガはバニラアイスと相性バツグン!薄切りのものは細かく刻み、ひとさじかけるとジンジャーアイスに
●フレンチトーストに
フレンチトーストやバタートーストにのせると、ショウガの風味がピリッと効いて風味がアップ
●ラーメンに
ラーメンやうどんに加えると、コクがアップしてあと味スッキリ!みそ汁などに、薬味代わりに入れても
●ドレッシングやタレに
いつものドレッシングやタレに加えるだけで、風味倍増!刺身にかけると、酢じめのような上品な味わいに