誰でも苦手な家事ってありますよね。でも「考え方」を変えれば、ラクに好きになれることも多いんです。ライフオーガナイザーであり、自身も「考え方」を変えることで苦手な家事を好きになってきた小林かおるさんに、お風呂掃除の克服のコツとテクニックを教わります。

嫌いだった「お風呂掃除」を好きになるまで

嫌いだった「お風呂掃除」を好きになるまで
いつもキレイなお風呂、憧れますよね
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 お風呂掃除好きですか?

 私は「嫌い」でした。と、過去形なのは、今はそれを克服したからです。私がお風呂掃除を好きになった方法、それは「なぜお風呂掃除が嫌いなのか?」を明確にすることから始まりました。

 これ、ライフオーガナイズ的片づけの最初のステップである「思考の整理」でもあるんです。「自分はどんな方法だと気持ちよく掃除(片づけ)ができるかな?」。あくまでも「自分」が基準です。価値観がみんな違うのと同じで、「好きになれる掃除」の仕方も人それぞれ。それを見つけたとき、私はお風呂掃除を好きになれました。そのやり方をご紹介します。

●ステップ1:まず「お風呂掃除が嫌いな理由」を書き出しました

(理由1)手や足、ヘタすると洋服まで濡れてしまうのがイヤ

(理由2)お風呂場特有のカビやぬめりをキレイに落とすのがひと苦労

(理由3)掃除するところが多く、時間がかかるのが面倒

この3つが思い浮かびました。さて、嫌いなお風呂掃除、ココからどうしたら、楽に気持ちよくできるようになるんでしょうか?

●ステップ2:私なりの「できそうなルール」で考え直します

(1の解決法)濡れるのがイヤ→腰をかがませず、より楽に掃除ができる方法を考える→道具で解決!

(2の解決法)カビやぬめりがイヤ→お風呂グッズを「浮かせる」ことで、カビやぬめりを防止

私なりの「できそうなルール」で考え直します
お風呂のイスを浮かせてぬめり防止

(3の解決法)時間かかるのがイヤ→毎日の掃除は「浴槽」と「洗い場の床」のみに変更し、徹底的にするのは1か月に1度に。さらに排水溝の受けカゴには、細かいゴミまでキャッチできるキッチンネットをかぶせて、お手入れをより簡単にしました。これならネットを替えるだけでOKです。

私なりの「できそうなルール」で考え直します
受けカゴにはキッチン用ネットをすっぽりかぶせて

●ステップ3:かがまず掃除でき、気分も上がる掃除道具を選びました

「濡れないための掃除道具」は、シンプルデザインの白アイテムで統一しました。柄の長いスポンジは、浴槽をかがまずにこすれるので、手足があまり濡れません。

かがまず掃除でき、気分も上がる掃除道具を選びました
柄の長いスポンジなら、腰をかがめず浴槽ゴシゴシ

壁など高いところの掃除もラクラクです。先をつけ替えるだけでブラシに変えられるのも便利です。

かがまず掃除でき、気分も上がる掃除道具を選びました
壁など高いところの掃除もラクラク

●ステップ4:ワンアクションで取れるよう収納を工夫しました

ワンアクションで取れるよう収納を工夫しました
片手で取って戻せるよう、まとめて収納

掃除道具は片手で取って戻せるよう、まとめて収納。ちょっとしたことですが、楽に取れるので、とても気分よく動けます。

疲れた日でもできる「低レベルのルール」をつくろう!

 今回は「お風呂掃除」がテーマですが、どんな家事にもあてはめられるのでは、と思います。苦手な家事は、自分基準の「低いレベルでのルールづくり」で、苦労なくできるように考え直す。自分に合わせた低いレベルなので継続しやすく、続けてできるようになれば、やがて習慣となっていきます。

 苦手な家事でイライラモヤモヤしているよりも、少しの工夫で家事を好きになり、笑顔で暮らせる時間を増やす方がずっといいと思いませんか?