大人も子どもも大好きなホットケーキ。でも、ホットケーキミックスを利用して家で手づくりすると、お店のように、ふっくらきれいな形にはなかなか仕上がらないものです。
焼き上がりや食感の違いは、ホットケーキの生地の混ぜ方に原因があると思えるのですが、はたたして実際のところは?科学的に検証すべく、暮らし回りの科学を研究するFCG総研監修のもと、比較実験を行ってみました。
ホットケーキ生地の混ぜ方の違いで、焼き上がりや食感はどう変わる?
市販のホットケーキミックスを使い、表示どおりの配合の生地で「ざっくり混ぜる」と「しっかり混ぜる」の2種類の混ぜ方を比較。焼き上がりの厚みや食感に違いが出るかを検証していきます。
・「ざっくり混ぜる」と厚く焼け、ふんわりした食感に
すべての画像を見る(全5枚)泡立て器をボウルの底につけながら、左右に動かすようにざっくり混ぜ、粉がところどころに残った状態の生地を焼きます。生地の粘度が高く、フライパンにのせるときは、もっさりとした感じでした
焼き上がりの厚みは2.5cmと厚めで、気泡も多く、ふっくらやわらかい食感でした。ただし、生地の粘度が高いので、フライパンにのせたときにきれいな円状にならず、ややいびつに
・「しっかり混ぜる」と薄めで、しっとりした焼き上がりに
泡立て器でダマがなくなるまでしっかり混ぜた生地は、コシが完全になくなり、サラッとなめらか。フライパンに薄く均一に流れました
焼き上がりは、ざっくり混ぜた方よりも薄めで、キメが整ってしっとりした食感。なめらかな生地なので、お玉で流すと自然に広がり、きれいな円形に焼き上がりました
・厚みを比較してみる
「ざっくり混ぜる」は厚さ2.5cm(写真右)、「よく混ぜる」は厚さ2cm(写真左)。厚みを出したいときは、「ざっくり混ぜる」が正解です。ただし、どちらも好みによって甲乙つけがたいので、食べ比べてみるといいでしょう。
いかがでしたか?レシピを読んだだけではわからない、料理のコツ。
ESSE3月号「料理のコツを比べる×調べる」でも、さまざまなな比較・検証実験を行っているので、こちらもチェックしてみて。