どうしてもやめられない、服や雑貨、お菓子などの衝動買い。節約やダイエットに悪影響を及ぼすうえに、不要なものが家に増えて家も散らかる…と頭ではわかっていても、どうすることもできない人もいます。
この時期は、年末年始のイレギュラーなショッピングのあとということもあって、普段のお金の使い方のリズムも崩れがち。そろそろ生活を立て直したいですよね。
そこで、衝動買いの原因と、その衝動とうまく向き合い予防・対策する方法を、ファイナンシャルプランナーの稲村優貴子さんに教えていただきました。
衝動買いが起こるメカニズムとは?その3つの原因
衝動買いは、さまざまな心理状況の下で起こるといわれています。稲村さんによれば、女性のおもな衝動買いの原因として、次の3つが考えられるそうです。
1.限定ものへの特別感
とくに女性は、季節限定・数量限定など『○○限定』に弱いものです。今しか買えない、限定デザイン、味などの特別感が魅力的に感じ、つい衝動買いしてしまうことも多いようです
2.ストレスが強いときの「自己承認」の心理
会社ですごく嫌なことがあった、夫や彼とケンカしたなどストレスの強いときに買い物に行くと、つい気持ちが大きくなり、「自分には、これくらい買ってもいい」と衝動買いに走ってしまいます。自己承認の心理が働いているパターンです
3. 空腹による衝動
お腹がすいているときにスーパーやコンビニに行くのも、衝動買いしてしまいがちなタイミングです。どれもこれもおいしそうに見えて、普段は手をのばさないようなものまで買ってしまいます
衝動買いをなくすための対策は?
上記で説明した3つの原因。それぞれの衝動買いに対処するために稲村さんは次のようにアドバイスをします
1.「限定もの」には冷静に対処する
本当に必要かどうか、欲しいかどうかしっかり考えてから買うようにします。衝動が起こっても冷静に対処すれば、十分防ぐことができます
2.「自己承認」は買い物以外のところで
「がんばっているんだから、自分へのごほうびに」と衝動買いしてしまうと、そのあとの衝動買いそのものへの後悔はもちろん、買ったものが結局必要ないものだったとなれば、自己嫌悪にも陥ります。自己承認は買い物以外で行えるようになるといいでしょう。自分自身の価値を高めるための、資格取得や自分磨きなどがその例です。将来役立つものにお金をかけることで、より意味のあるお金の使い方になるでしょう
3.「空腹による衝動買い」は“ひと口飲みor食べ”で予防
時間的な都合で、どうしても空腹時に買い物に行かなくてはならないときはあると思います。そんなときは、牛乳やお茶を一杯飲む、あめやチョコレートをひと口食べるなどしてから行きましょう。空腹が和らぎ、買い物欲の勢いがおさまりますよ
衝動買いは、ちょっとした日々のできごとや状況によって、ついやってしまうもの。自分がなぜ衝動買いをしているのか見つめ直すことができれば、予防したり、冷静に対処したりして、未然に防ぐことが十分できます。自分の衝動買いのクセをよく知って、スマートに対策し、後悔のないお金の使い方をしたいですね。