「思い出に残しておきたい」「(たぶん)重要な情報だから」「また見返したい」…。そんな理由でまずますかさばって部屋を圧迫する紙類の悩み。ESSEが独自に200名にアンケートを採ったところ、ダントツの1位のお悩みのタネは子どもの作品という結果が。

「紙類をとっておく目的、保管する期間、見返すタイミングをあらためて考えてみると、案外必要ないものが多いことに気づくものですよ」

 そうアドバイスしてくれたのは小松易さん。「かたづけ士」として片づけカウンセリングやコーチングの活動を行っています。小松さんに、紙を増やさない、紙をためない工夫を教えていただきました。

紙類をふやさない&ためない工夫。ちょっと意識を変えると部屋がすっきり
紙類をふやさない&ためない工夫。ちょっと意識を変えると部屋がすっきり
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主婦が困っている紙類の片づけに関する悩みワースト5

1.子どもの作品 153人

毎日のように増えますが、形もいろいろあってごちゃごちゃ(Y.Y さん 33歳・東京都)。大きいものは写真に撮って処分します。でも捨てたくないものが多くて…(K.Mさん 37歳・東京都)

2.取扱説明書 81人

クリアファイルに保存。量が多すぎて探すときに大変(M.Kさん 43歳・富山県)。かさばってパンパン! (Y.Cさん 33歳・京都府)。捨てるタイミングがわからない(N.Tさん 35歳・愛知県)

3.雑誌や本 69人

料理の雑誌は捨てられずにたまる一方。本棚がぎゅうぎゅうです(E.Kさん 32歳・岐阜県)。読み返したくて捨てられないのですが、スクラップするマメさもありません(A.Sさん 38歳・愛知県)

4.子どものプリント 66人

捨ててよいか判断がつかない(M.Wさん 35歳・大阪府)。もらう量が多く、どんどんたまる…(A.Oさん 42歳・高知県)。記念や思い出と思うと捨てられない(J.Mさん 35歳・富山県)

5.ハガキ 57人

10年前の年賀状も捨てられません。その時代が懐かしく、今はいいかと先延ばしに…(M.Sさん 36歳・埼玉県)。写真年賀状を捨てずにうまく収納できたらいいのに(C・Iさん 38歳・神奈川県)

紙を増やさない工夫!ちょっと意識を変えて行動するだけでも、紙の量が激減

紙を増やさない工夫

●DMなどの送付を停止する手続きを

ショップでポイントカードをつくる際に、DMが送られてこない設定にしたり、送られてくるDMに関しては、送付停止の手続きをしたりと、元から絶つことで、家じゅうもポストもすっきりします。止めるための手間は、書類に記入する、ハガキを郵便局に出すなど、意外に面倒です。億劫でアクションを起こせない人もいるでしょう。とにかく、元から立つのが重要です

●DMを持ち込まない仕組みをつくる

それでも届いてしまうDMは以下のように対処します。玄関にゴミ箱を用意しておき、送られてきた郵便物はその場でチェック。封書類はその場で開封し、いらないものはこの時点で処分してしまいます。必要なものだけをダイニングやリビングに持ち込む習慣にするとよいでしょう

●気になる情報はメモしてネットでチェック

ショップカードやパンフレットなど、気になるお店や習い事の情報は紙でもらわないようにします。お出かけ先で、日頃から持ち歩く手帳などにメモしたり、スマートフォンのメモ機能を活用。あとでネットでチェックすれば、紙量も減量できます

紙をためない工夫!収納の容量を超えたときは、その先の行き場もあるとベター

紙をためない工夫

●例外をつくらず、片づけ先を決定する

本来、紙類の置き場は事前にきちんと決めておくべきもの。それなのに「片づけ先が決まらない」「保管場所がすでにいっぱい」といった理由から、ちょっと棚の上に置いておこうなどと考えて、一度例外を認めてしまうと、自分で決めたルールが維持できず、雪だるま式に散らかってしまう原因に。どんな書類でも保管する目的を考えると、好ましい配置場所が決まるものです

●子どもの工作は実家の両親へプレゼントにしても

本当は残しておきたい子どもの工作は、「こんなことを考えながらつくったようです」など、ひと言コメントを添えて、迷惑にならない程度に両親や親せきにプレゼントしては?

●本や雑誌は古本屋やフリマへ

お気に入り小説や雑誌は、自分以外にもきっと気に入る人がいるはず。捨てるのはしのびないという場合、次に愛読してくれる人に渡すつもりで、古本屋やフリーマーケットを活用してみましょう