風邪をひきがちな人は、免疫力つけるための体づくりをしたいもの。年末が近づき、寒さも厳しくなるため、体調管理はますますしっかりしたい時季でもあります。そこで、風邪をひきにくい人が日頃から実践している5つの生活習慣を、内科医の西口めぐみ先生に教えてもらいました。
すべての画像を見る(全2枚)そもそも風邪をひきやすい人ってどんな人?
西口先生によれば、風邪をひきやすい人の特徴は次のことがあるそうです。
「風邪をひきやすいのは、とくに仕事で忙しくしており、睡眠不足な人です。そういうタイプの方は、市販の風邪薬を飲んでも治らず、夜間の救急外来に来られるケースが多いです。また、そういった方の場合、ストレスにさらされていることも原因になっていることも。というもの、ストレスには免疫力を下げてしまう悪い働きがあるからです」
ひとり暮らしの高齢者も風邪をひきやすい、と西口先生。原因はやはりストレスが考えられます。「ひとりで生活をされている場合、孤独や不安のストレスを感じるからかもしれません」。
風邪をひきにくい人の生活習慣5つ!
では、反対に風邪をひきにくい人は、どのような生活を送っているのでしょうか?
●十分な睡眠をとっている
「“十分”の度合は人それぞれですが、しっかりと休養できるだけの睡眠が不可欠です。実際、睡眠不足の人は、風邪をひきやすいというデータがあります」
●ストレス発散が上手
「ストレスが強くかかると、ホルモンバランスが乱れ、免疫力も低下します。趣味に打ち込んだり、笑ったりすることもストレス発散となるため、日常生活を楽しむゆとりが大切ですね」
●バランスのとれた食事をとっている
「かたよった食事では、免疫に必要な栄養が不足する場合があります。また、腸は免疫力とかかわりがあります。添加物の多い食事は、腸内細菌の数を減らしてしまうこともあるので、避けたほうがいいですね」
●手洗い・マスク着用で予防している
「風邪をひき起こすウイルスは、人の咳や、くしゃみによる飛沫(飛び散るしぶき)により感染します。そのため、人の飛沫が付着した場所に触れたり、吸ったりする可能性があるため、外出時のマスク着用や帰宅後の手洗いは風邪予防として有効です」
●体を冷やさないようにしている
「身体の免疫力を発揮するには、体温が高いことが不可欠です。風邪をひいて、熱を出すのは、免疫力を発揮するためです。お湯につかる、などの体を冷やさない生活を送ることが予防につながります」
5つのうち、いくつ実践できていますか?忙しい毎日で、どれかが手薄になってしまうことってありますよね。もうすぐ一年でもっとも忙しい時期がやってきます。ぜひこれらの生活習慣をぜひ気に留めて、風邪をひかないように、元気に新年を迎えましょう!
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