整えアドバイザー・阪口ゆうこさんは忙しい日々のなかでも、自分も家族も心地よく暮らす工夫を実践中。今回はマンネリを解消する最強の鍋について教わりました。
わが家の冬は毎日お鍋!すぼらでも工夫次第で家族も満足
すべての画像を見る(全3枚)冬といったら鍋!寒いと温かいものが食べたくなるのは言わずもがなですが、寒い日って、仕事から帰って家事するのも面倒くさいんです。マジで。
でも鍋なら放り込むだけでOK。卓上で調理でき、家族みんなでつくりあげていく一体感も味わえる。なんてすばらしいメニューなのかしら。
わが家では、この時期、IHコンロはテーブルの上に出しっぱなし。1週間ずっとお鍋が続くなんてこともざらです。そんなことしたら家族からクレームを受けない?なんて心配は無用。ずぼらを徹底するために、こんな工夫を実践しています。
マンネリを解消し、家族の不満を防ぐには
私自身の思い出を話すと、子どもの頃は、「今夜は鍋だよ!」なんて言われた日にゃドーンと肩を落としたもの。
なぜなら、鍋のバリエーションが水炊きか寄せ鍋の2択のみ。喜んでいるのは父親ぐらいなのでは?と不満に思うぐらい、がっかりしていました。今ではこの2つも大好きですが、子どもの喜ぶこってり味やパンチの効いた味ではないため、当時はものたりなく思ったものです。
そこでわが家では子どもの不満を抑えるために、こんなラインナップを取り入れています。
週の前半:寄せ鍋や水炊きなどあっさり味の鍋
週の中盤:キムチ鍋などしっかり味の鍋
週の後半:クリームシチュー鍋やチーズ鍋など洋風の鍋
大人向けの味から子どもの喜ぶ味にスライドさせていくのがポイント。洋風のこってり味の鍋にすると、いかにもお鍋という印象が薄くなるようで、「また鍋~」なんて言わずに、もりもり食べてくれます。
鍋は下ごしらえもあと片づけもラク
鍋は下準備も簡単。野菜やお肉などの食材は、時間のあるときに切って、1食分ごとにジップロックに小分けにしています。当日カットするものはほとんどありません。
食後のあと片づけもラク。洗い物は、取り皿とお箸とお茶を入れていたカップ、具材をのせていた大皿1枚ぐらいです。食洗機使うのも、もったいないくらい。そして、家族みんなでつくるから楽しい。これ煮えたよ~、次はこれ入れて~なんて、鍋をつつきながら、みんなでつくり上げていく醍醐味は、家事のラクさ以上の楽しみでもあります。
翌日の朝食は鍋のリメイクレシピに!
極めつけは、翌日の朝ご飯までズボラできるというメリットも。わが家は残った鍋つゆの1滴もムダにせず、朝ご飯にリメイクします。鍋のあとは、冷蔵庫に土鍋を突っ込んで、鍋つゆはこんなメニューにリメイク!
ミルフィーユ鍋 → フォー
キムチ鍋 → キムチ雑炊
おでん → 炊き込みご飯のおにぎり
クリームシチュー鍋 → パングラタン
カレー鍋 → カレーリゾット
具材のうま味も溶け出て、1晩おいた鍋つゆは格別の味。簡単かつおいしいから、私も家族も大満足。洗い物もめっちゃ少ないです。取り皿とお箸かスプーンぐらいですから。
ただ今、お野菜高騰中につき、財布にはちょっと優しくないメニューではありますが、母もうれしい、父もうれしい、子どももうれしいお鍋ウィーク、一度お試しあれ!
【阪口ゆうこさん】
整えアドバイザー。夫、小学生の長男、長女の4人暮らし。自宅セミナーで収納や時短家事など暮らしをスムーズに回す工夫をレクチャーする。「
HOME by REFRESHERS」著書『
家族がいちばん。だからきちんと選べる。きちんと使える。ゆるミニマルのススメ』(日本文芸社刊)が好評発売中