旅大好きライターのSannaです。すっかり秋になりましたが、夏の「余りそうめん」ありませんか?使い道に迷っている方におすすめしたいのが、鹿児島県・奄美大島のソウルフード「油(あぶら)ぞうめんです」。奄美では、豊作を願う「八月踊り」や祝いの席、田植え、稲刈りなど、人が集まるときに欠かせない料理なのだそう。というわけで、さっそくいただきもので余っていたそうめんを使って調理!

奄美大島のソウルフード「油ぞうめん」をつくりましょ!
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「油ぞうめん」の決め手はいりこ(煮干し)だし!

「油ぞうめん」の決め手はいりこだし!

 この油ぞうめん、沖縄のソーメンチャンプルーにいりこだしを加えたものという感じで、とにかく、だしが決め手のようです。だしはいりこと野菜から出た水分で十分いい味が出ます。汁気がちょっと足りないと思ったら、水を少々加えてもOK。いりこがなければ、顆粒の和風だしでも。具材がいりことニラだけのシンプルな油ぞうめんもありますが、今回は豚肉、キャベツ、ニンジン、シイタケ、ニラを加えて栄養満点、彩りのいい一品に仕上げてみました。

[材料](4人分)

[材料](4人分)

・そうめん 300g

・豚バラ肉(1.5cm幅細切り) 200g

・ゴマ油(なければサラダ油) 大さじ1

・ニンジン(1.5cm幅短冊切り) 小2本

・キャベツ(1.5cm幅細切り) 小1/2個

・シイタケ(薄切り) 4枚

・ニラ(3cm長さに切る) 1束

・いりこ(煮干し) 20g

・しょうゆ 大さじ1

[つくり方]

(1)そうめんはかためにゆで、水洗いをして水気を切っておく。

水洗いをして水気を切っておく

(2)フライパンにゴマ油を中火で熱し、豚バラ肉を炒める。

豚バラ肉を炒める

(3)ニンジン、キャベツ、シイタケ、ニラの順に入れ、炒めたらいりこを加える。

(4)(3)にそうめんを入れ、ほぐしながら炒めたら、しょうゆで味をととのえる。

しょうゆで味をととのえる

 奄美では地域、家庭によっても、具材がちょっとずつ違ったりしますが、冷蔵庫の残り物を利用したり、自分なりにアレンジしてOK。食べる直前に七味をふりかけてもおいしいです。ヘルシーですし、食欲がないときにもぴったりですよ。

【Sannaさん】

出版社勤務などを経てフリーのライターに。ムックやガイドブック、雑誌などに、旅や街歩きほか、グルメ、輸入住宅の記事を寄稿。これまで訪れた国は約65か国。著書に『

スウェーデン森に遊び街を歩く

』、『

バルト三国 愛しきエストニア、ラトビア、リトアニアへ

』(ともに書肆侃侃房)などがある。ブログ『

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