更年期を迎えるにはまだ早い30代の女性のなかで、ホットフラッシュ、イライラ、肩凝り、うつ症状など、まるで更年期障害のような不調を抱えている人が急増しているといわれています。こうした症状、もしかしたら、プレ更年期のサインかもしれません。早いうちにしっかりケアして、本番の更年期に備えたいものです。今回はよくある症状のなかでも、頭痛と首&肩の凝りの解消についてご説明します。

プレ更年期の頭痛と首&肩の凝り。運動不足と姿勢の悪さが原因に

頭痛
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 一般的な頭痛や凝りの大きな原因は血行不良。とくにプレ更年期の人は、運動不足と日常生活の姿勢の悪さが元凶です。長時間のデスクワークやパソコン、スマホ、ケータイの操作、授乳期のお母さんなど、同じ姿勢を続けがちな人は要注意。このまま更年期を迎えると、ホルモンの影響に加え、筋肉がしなやかさを失うことなどに伴い、症状悪化に追い打ちが!

▼なりやすい人のタイプ

・体が凝りやすく悩んでいる
・デスクワークが多い
・スマホやパソコンをしている時間が長い

【ケア1】ストールやネックウォーマーで首元を保護

ストール

 血行不良を改善するには、温めることが基本。ストールやネックウォーマーなどを携帯して、冷えから体を守りましょう。着脱や温度調節が簡単にできるので、のぼせやほてりがある人の冷えにも最適です。

【ケア2】パソコンやスマホは休み休み

 パソコンやスマホを長時間凝視していると、首や肩が凝り固まるだけでなく、眼精疲労にも。1時間操作したら10分休むなど、体や目をいたわりましょう。また、子どもと公園へ行っても自分はベンチでスマホ…では台無し。一緒に体を使って遊べば、運動不足解消にもなりますよ。

【ケア3】ストレッチして伸ばす

 現代人は、どうしても前かがみの姿勢になりがち。たまには利き手と反対の手で上の方をふき掃除したり、縮んだ筋肉や使わない筋肉を意識して動かす習慣を。下記のストレッチなど軽い運動をして自律神経を鍛えれば、血行改善にも効果があります。

●腕を肩の高さまで上げ、両手のひらが逆向きになるように同時にねじる。ぞうきんを絞るイメージで、ゆっくり10回繰り返す

ストレッチ1

●ひじを直角に曲げて肩を回す。肩甲骨から動かすように、前に10回、後ろに10回で1セット。肩先と首の中央のツボを押しながら回すとさらに◎

ストレッチ2

●肩の力を抜いてリラックスし、首をゆっくりと回す。同じ姿勢を続けて凝りを感じたときなどに、左右2、3周くらいずつこまめに行って

ストレッチ3