夏においしい食べ物といえばそうめん!つるっと食べやすく、のどごしもよくて夏にはぴったりですよね。でも、管理栄養士の麻生れいみさんによれば、冷たい麺類はとくに夏太りしやすいそう!そこで、そうめんなどの冷たい麺類が太る原因と、太りにくい食べ方を教えてもらいました。

そうめん
すべての画像を見る(全2枚)

そうめんが太りやすいのはなぜ?

「そうめんは、暑い夏でもパパッと調理して、手軽に食べられるために頻度が多くなりがちです。でも、そうめんの糖質は100gあたり、約26gと少し多め。摂取量をあまり増やさないようにする必要があるのです。過度に糖質を摂取すると、血糖値が急激に上昇し、インスリンが多く分泌されてしまいます。インスリンには余った糖分を脂肪に変える働きもあるため、太る原因となってしまうのです」

 さらにそうめんには、太る要因がほかにもあるそう…。

「そうめんは噛まずに“のどごし”でいただく。つまり咀嚼せず飲み込んでしまうところも、血糖値を上昇させる要因に。そのうえ、さらっと食べられるので、短時間で多くの量を摂ってしまいがちなところも要注意です。 また、そうめんは、つゆだけで食べてしまいがちですが、それも夏太りしやすい原因に。夏は多く汗をかきますから、汗と同時にビタミン、ミネラルが失われやすい時期。とくに水溶性のビタミンB群は、汗や尿で簡単に流れ出てしまいます。ビタミンB1・B2・B6などは脂肪の代謝を促すので、汗をかくほど脂肪を溜め込んでしまう体質に。そんな時期に、そうめんなどの炭水化物だけを食べていれば、当然、ビタミン、ミネラル不足になってしまい、太りやすくなってしまうのです」

そうめんや冷やし中華の太りにくいトッピングは?

 でも、夏といえば冷たい麺類。どうしても食べる機会は増えますよね。そこで、麻生さんに太りにくい食べ方を具体的に教えてもらいました。

太りにくいトッピング

「そうめんは、つゆだけでなく、タンパク質や野菜、キノコ、海藻類などは必ずトッピングしましょう。たとえば、ツナや納豆、香味野菜や葉物野菜、ワカメなどの海藻類をサラダ風にトッピング。そして血糖値の急上昇を避けるためにも、まずは野菜からいただくのがポイントです。冷やし中華も具材を多めに。タレは酢を多めに入れてつくるといいですね」

 夏に頼りがちなそうめんなどの冷たい麺類は、意外と太りやすい盲点の食べ物でした。でも、ガマンは不要。野菜などのトッピングや食べる順番を工夫して、おいしくいただきましょう!