アメリカ・シアトルに住んで十数年。子育てに奮闘するライターのNorikoさんに、現地で話題のフードやライフスタイルを紹介してもらいます。今回は、かたくて味気ないと捨てちゃいがちなブロッコリーのあの部分を、おいしいサラダに変えるワザ!

茎が主役でカルチャーショック!

 アメリカのスーパーマーケットに行くと驚くのが「カット野菜」の充実ぶり。サラダ用はもちろん、野菜炒め用、ヌードル用と野菜売り場の一角を大きく占めています。

茎が主役でカルチャーショック!
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 なかでも気になったのが、「ブロッコリーの茎」の千切りをメインにしたカット野菜のミックス。だいたい340g、日本円で250円ほどで売られています。房がメインのように思っていたブロッコリーで、茎が主役となっていることに軽くカルチャーショック! 調べてみると、アメリカではブロッコリーの房ではなく茎を使った「ブロッコリー・スロー」というサラダが、家庭料理としてかなりメジャーな存在なのだとわかりました。

ブロッコリー・スローって、どんな料理なの?

 アメリカ発の某ファストフード店でもおなじみ、コール・スロー・サラダはご存知ですか? そう、キャベツなどの千切りが入ったマヨネーズ風味のアレです。ブロッコリー・スローは、そのブロッコリー版です。

ブロッコリー・スローって?

 市販のカット野菜を使えば簡単かつ大量につくれるため、アメリカではことあるごとに開かれる、もち寄りパーティーで度々登場する人気料理です。でも、自分で茎を千切りにすれば、房は別の料理に使えて、同じブロッコリーを2回に分けて活用できるのだから、節約料理として普段の食卓にも取り入れない手はない!

切って混ぜるだけ! ブロッコリー・スローのつくり方

 ブロッコリー・スローは家庭でそれぞれレシピが異なります。私も早速、日本人になじみのあるレシピにアレンジしてつくってみました。

[材料](2人分)

・ブロッコリーの茎(千切り) 1株
・ニンジン(千切り) 1/3本
・万能ネギ(小口切り) 1本
・レーズン 大さじ2
・マヨネーズ 大さじ2
・米酢 大さじ1
・砂糖 小さじ1
・塩、コショウ 各少し

[つくり方]

(1)材料をすべてボウルで混ぜ合わせる。

(2)(1)にラップをして2時間くらい冷蔵庫に入れ、味をなじませたら完成!

ブロッコリー・スローのつくり方

 定番のトッピングは砕いたインスタントラーメン。袋に入ったまま、めん棒などを使ってひと口大にし、ドレッシングに浸して寝かせればしっとりとした食感を楽しめます。最近はヘルシー志向が強まり、砕いたアーモンドやピーナッツ、ダイエット効果で話題のチアシードなども人気に。ハムまたはカリカリに焼いたベーコンを入れるとさらに豪華になります。 上記のレシピのほか、セロリを加えてもおいしいですよ。

 火を使わないでつくるため、ローフード・ダイエットの食事としても活躍しそうなブロッコリー・スロー。冷蔵庫で寝かせることで、生でも青臭さをそれほど感じなくなります。それでも気になる方は、軽く電子レンジでチンしてもいいですね。ぜひ、お試しを!

【Noriko】

アメリカ・シアトル在住。現地の日系タウン誌編集長職を経てフリーランス・エディター/ライターとなり、日米のメディアに旅行情報からライフスタイル、子育て事情まで多数の記事を寄稿する