しんなり野菜がシャッキリと、フルーツは甘く!肉や魚は臭みが消えてジューシーに。50℃のお湯につけるだけで、こんなうれしい変化が起きるのです!ミラクルマジック「50℃洗い」を、スチーム調理のプロ・平山一政さん監修のもと、編集部が試してみました。驚きのテクニックが、食材をおいしくします!

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「50℃洗い」基本の手順

 手をつけていると熱いと感じるくらいが50℃の目安。素手で熱い場合は、ゴム手袋などを利用します

1.50℃の湯を用意する

湯が冷めにくいように、大きめのボウルに50℃の湯を入れる

2.湯に浸して洗う

食材を湯に入れ、1~3分しゃぶしゃぶと洗う(

洗い方は下記を参照

3.冷めてきたら湯をたす

43℃以下になると雑菌が死滅しないので、温度が下がったら湯をたす

4.水気をふく

食材を取り出し、ペーパータオルなどで水気をふく。冷水より乾きは早い

【野菜・果物編】よりみずみずしく!ひもちもよくなる!

・レタス

外側の葉こそ、あまり変化がないが、内側はシャッキリして葉が厚く

・モヤシ

冷蔵庫に3日入れたモヤシ。50℃洗いした方は、変色もせず、においもない

・トマト

50℃洗いで、手で簡単に皮がむける。驚くほどまろやかで甘く

・バナナ

3日後のバナナ。50℃洗いした方(左)は、黒い斑点が少ししか出ていない

・ホウレンソウ

1~2分(時間の目安)/2株ぐらいに小分けして50℃の湯につけ、手でしゃぶしゃぶと洗う。エグミが少なくなる

・レタス・キャベツ

1~2分/半分に切る、もしくは1枚ずつ洗う。シャッキリとして、変色もしにくくなる

・ニンジン

1~2分/皮をむかずに湯につけて、タワシなどでこすり洗いする。アクが取れ、皮ごと調理可能

・大根

2~3分/皮をむかずに湯につけて、タワシなどでこすり洗い。辛味が減り、まろやかに

・長ネギ

1~2分/ボウルに入る長さに切って洗う。苦味が減り、水にさらさなくても薬味に使える

・トマト

5分/トマトもミニトマトも50℃の湯に5分つける。酸味がまろやかになり、甘味がアップ

・モヤシ

1~2分/軽くしゃぶしゃぶと全体をかき混ぜながら洗う。アクや臭みが取れて、保存もよくなる

・イモ類

1~2分/皮ごと50℃の湯につけ、タワシなどでこすり洗いする。日もちがよくなる

・キノコ類

1~2分/石づきを取って、ひだの汚れを落とすように洗う。干しシイタケは、50℃洗いはNG

・バナナ

5分/皮ごとつける。汚れが落ちて、黒い斑点が出にくくなり、甘味も増す

・イチゴ

1~2分/そのまま湯につけ、手でそっと洗う。表面の汚れが落ち、甘味も増す

【平山一政さん】

蒸気エンジニアリングを専門とする英国企業の技術職、早稲田大学社会システム工学研究所・食と地域環境研究室室長を経て、スチーミング調理技術研究会代表。「低温スチーミング」「50℃洗い」を開発し、全国各地で講演を行う