あごが鳴る、口が大きく開かない、あごが痛む、など困った症状がでる顎関節症。若い女性に増えていると言われています。噛み合わせに違和感があるあなたも、顎関節症予備軍かも?見落としがちな日々の生活習慣から、原因と対策を探ってみましょう
生活習慣で顎関節症を予防しよう
あごを動かす筋肉や関節に痛みやだるさを感じる顎関節症。あごの不調に悩む人は多く、日本人の2人に1人が経験するともいわれています。以前は歯並びやかみ合わせが原因と考えられていましたが、最近はストレッチなどのセルフケアを行ったり、生活習慣を見直すことが症状緩和につながるという考え方が主流になりつつあるそう。
すべての画像を見る(全2枚)「『スマホやパソコンを長時間続ける』『寝返りがうちにくい高めの枕を使う』など、同じ姿勢や動作を長時間続けることが発症の原因になったり、長引かせる要因になるという考え方になっています」
また、意外と見落としがちなのが肩や首の“コリ”。
「首や肩の血行が悪くなると、あご周辺の筋肉も血行が悪くなり、顎関節症の痛みが生じることがあります。じっくり筋肉をほぐすことが症状改善や予防に役立ちます」
顎関節症を治りにくくする生活習慣
・腹ばいで頬づえをついて本やテレビを見る
・無意識に下あごを突き出すような姿勢をとっている
・上の歯と下の歯が常に接触している
・電車やクルマの中で長時間居眠りをしてしまう
・寝返りをうちにくい、高めの枕を使っている
・スマホやパソコンを長時間同じ姿勢で続ける
顎関節症を改善・予防するストレッチ
●鼻を脇にじっくり近づける。下ろした手は床に向けて伸ばす。(左右各30秒×3回)
●耳をじっくり肩に近づける。下ろした手は床に向けて伸ばす。(左右各30秒×3回)
【監修/日本歯科大学顎関節症診療センター長・原節宏さん】