不妊治療は夫婦二人で取り組むもの。「不妊治療といえば女性を中心に婦人科で行うもの」と考える方も多いと思いますが、精子の濃度や運動率の低さなど、不妊リスクが男性側にあるケースも。
今回は、病院で行われる精子検査について、またスマホを使用して自宅で精子観察ができるアイテム「TENGA MEN'S LOUPE」をご紹介します。

キットをはる様子
精子の状態をセルフチェック
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男性不妊の味方がTENGAから登場。病院へ行く前にスマホで精子観察できるキット

子どもがほしい夫婦にとって避けては通れない不妊治療。
男性側が非協力的で、検査を先送りしてしまい、妊娠の機会を逃したり、適切な治療を受けるのが遅くなることも少なくありません。

病院に行く前にもうワンクッションほしいという方に最適なのが、自宅でスマホを使って簡単に精子チェックができるツール。

メンズルーペ
光学約550倍レンズやスポイトなどが同梱されたメンズルーペ

スマートフォン用精子観察キット「TENGA MEN'S LOUPE(以下 メンズルーペ)」について、TENGAヘルスケアの広報担当者にお話を伺いました。

●妊活において、「精子の状態」を知っておくことは重要!

――男性不妊とはどんなものですか?

不妊の原因が男性側にもある状態のことで、WHOの調査によると男性に原因がある場合が計48%にのぼります。
男性不妊の主な原因は、精子をつくる能力やつくられた精子になんらかの異常がある「造精機能障害」と、セックスや射精をする機能や能力の問題である「性機能障害」があります。

「造精機能障害」は全体の84.2%を占め、その半分は原因がわからないといわれています。
原因が見つかる場合、その多くは、精巣の周辺で血液の逆流などにより静脈が詰まる「精索静脈瘤」です。
血液の循環が阻害され、精巣の温度上昇や低酸素状態が生じ、精子の生産能力が低下してしまいます。

「性機能障害は」全体の13.5%を占め、十分な勃起ができずに膣へ挿入できない「勃起障害(ED)」と「膣内射精障害(重度の遅漏)」があります。
精子の異常の程度によって、妊活や不妊治療の方法が変わる場合があるため、精子の状態を把握することは非常に重要です。

●男性不妊、病院でどんな検査をする?

――男性不妊について、どんな検査をするのですか?

医療機関での精液検査では、主に以下の項目がチェックされます。

<精液の主な検査項目>



・精液量:1回に射精された精液の量

・精子濃度:精液1ml中の精子の数

・運動率:精子の内、動いている精子の数の割合(前進運動性など動きの質を見る場合もある)

・総精子数:1回の射精精液に含まれる、精子の総数

・総運動精子数:1回の射精精液に含まれる、運動している精子の総数

・正常形態率:形態が正常な精子の数の割合

・DNA断片化指数(DFI):精子のDNAの損傷具合(この検査は一般的な精液検査では実施されません。

また、医療機関での精液検査は、大まかに以下の流れで行われます。

<精液検査の流れ>



・受診・説明

・指定された期間の禁欲

・精液の採取(専用の容器に自宅もしくは院内で採取)

・精液の提出

・精液の検査(培養士もしくは分析器で)

・結果の確認

・2回目以降の検査

●メンズルーペの使い方

――受診する前に自宅で調べられるメンズルーペとはどのようなアイテムですか?

メンズルーペ中身

精液検査は医療機関で受けるべきですが、妊活の最初期など、妊活前の段階で「病院に行くのはまだ.…」という方におすすめの、自宅で精子の観察ができる観察キットです。スマホに装着する光学約550倍レンズやスポイト、プレート、カップなどがセットになっています。

メンズルーペにのせる様子

カップで精子を採取し、プレートに微量のせます。

スマホのカメラにメンズルーペ

レンズをスマホに装着してプレートをのせ、スマホのカメラで精子の動きや数を観察。アプリ(iPhone限定)で精子の運動率などを計算できます。

1650円で最大4回の観察ができるので、実験感覚で何度かみてみるとよいでしょう。

その結果、精子が全然見当たらなかったり、動いていなかったりということがあれば、すぐに医療機関に相談してください。

●メンズルーペは、女性が購入して男性にすすめるケースも

――ユーザーはどのくらいの年齢層が多いでしょうか?

妊活を始める30~40代が多いです。購入者は男性がメインですが、女性が購入して男性にすすめたり、夫婦そろって観察するケースも多いようです。

――メンズルーペは、どのような背景で開発されたのですか?

自宅で手軽な値段で簡単に自分の精子を見る機会を男性に提供し、男性妊活に関する興味・関心を向上させることを目的として開発しました。

男性が不妊原因の半分を占めるのにも関わらず、ほとんどの男性はその事実を知らないため、不妊治療に対して積極的に取り組むのは女性ばかりです。

実際、不妊症に悩むカップルにヒアリングをすると、大多数の男性がクリニックに行くこと、そしてその場で精液検査をすることに大きな抵抗感をもっていることがわかりました。

このような背景から、自分の体を知る第一歩として、自宅で手軽な値段で簡単に精子の状態を観察できるキットを開発しました。

――どのような声・感想が多いですか?

男性からは「自分の精子を見て感動した」という声が多いです。また男女問わず「妊活前に不安だったけれどチェックできてよかった」「値段的にも手軽で試しやすかった」という声をいただいております。

メンズルーペに液体

現在iPhoneで精子の状態を数値で計測できるアプリは展開されていますが、今後はAndroid版も出したいと考えています。

とくにコロナ禍で外出も減っている現在は、「まず自分たちに通院が必要かどうか」の第一歩を踏み出すことすら、後回しにしてしまうケースも考えられます。

そうして生まれる後悔を少しでも減らしたいという思いから、TENGAヘルスケアは高性能ボールレンズを使って、スマホで簡単に精子を観察できるメンズルーペを開発しました。男性の妊活の第一歩として、精子のセルフチェックをしてみてください。

【株式会社TENGAヘルスケア】

「性の悩みや不安のない明日へ」をビジョンとして、

株式会社TENGAのグループ会社として2016年に創業したメーカー

。性にまつわる悩みや課題解決を目指し、医療・福祉・教育の専門家や機関と連携し、妊活サポートアイテムや性機能サポートアイテムを展開する。