年始の楽しみのひとつに、年賀状があります。だれからどんな年賀状が届くか、毎年楽しみにしている人も多いのではないでしょうか。ただ、その年賀状を、何年分もため込んでいたりしませんか?

「保管しておくのは3年分が妥当です」と語るのは、思考と空間の整理のプロ、ライフオーガナイザーの森麻紀さん。なぜ3年分がいいのか、そして年賀状の賢い整理術についても教えてもらいました。

年賀状は慶弔や引っ越しのお知らせにも必要だから、3年分保管するのがベスト

うっかりためてしまうと、かさばって場所をとる年賀状。わが家では、3年分の年賀状を保管し、それより古いものは処分することにしています。なぜ3年かというと、以前、わが家の喪中や相手方の喪中が重なるなどして、2年連続で年賀状のやり取りができなかった相手がいたから。3年分を保管しておけば、またこのようなことがあっても対応ができることがわかったからです。

100円ショップで購入したケース
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3年分の年賀状は、100円ショップで購入したケースに入れています。

ダブルクリップを使って、夫の年賀状と色分け

さらに、ダブルクリップを使って、夫の年賀状と色分け。背の部分にラべリングもし、どれがいつのものかをわかるようにしています。娘の分はまだ数枚なので、私のところに一緒にしています。以前は輪ゴムでとめていましたが、輪ゴムは切れたり劣化することがあるのでやめました。
このとき、ラべリングの表記は西暦にしてしまいがちですが、今後も使いまわせるように、「今年・昨年・一昨年」という分け方にしました。保管期間3年と決めているからこそできるラベリングです。

年賀状の並べ方も工夫しています。翌年の年賀状作成をスムーズに行うために、五十音順で、表裏関係なく、名前や住所が書いてある方を同じ向きに見えるように並べています。入れ替えのときは、すべてのクリップを外すという手間がありますが、改めて年賀状を見返すことで、届いたときだけでなく、計3回は目にして楽しむことができます。

ハガキサイズの写真用アルバム

ケースのあいたスペースには、毎年私がつくっている年賀状や暑中見舞いなどを、発送する分とは別に印刷して、ハガキサイズの写真用アルバムに入れています。要は、今まで送った年賀状一覧です。こうしておくと、次の年賀状のデザインを考えるときにとっても便利。

また、新しい年になり、「一昨年」の分を処分する際に、友人たちの写真つきの年賀状の一部はチャックつきの袋に入れて、さらに別で保存しています。友人の子どもたちの写真を「大きくなったな~」と、しみじみ眺めるためです。年賀状は3年分だけと書きましたが、これらは、“成長を喜ぶ”という目的があるので、別に残しています。

年賀状を何年残すか? という基準もそうですが、残す理由を自分なりに明確にすることで、その家に合った年賀状整理の方法を見つけられるのではないでしょうか。