コロナ禍で家計のやりくりが厳しくなっても、貯蓄を増やすことに成功している人を、エッセ編集部が大調査! 貯めている読者の85%が実践していたのは、情報を敏感にキャッチして、新しい方法をどんどん試すことでした。
今回はそんな達人たちのNMDやポイ活といった貯めワザを紹介! よく耳にするけどじつはよくわかっていないかも…というお金用語についてもおさらいしていきましょう。
気になった情報は必ずチェック!YouTubeもわかりやすくて便利
新しいマネー情報を常にチェックして、「いいな」と思ったらすぐ取り入れるフットワークの軽さも、貯まる人の特徴。
「たとえば、NISAなどの投資商品でも、内容を知ったうえでリスクをとらないのはOKですが、『難しそう』『なんとなく怖い』と敬遠するのはもったいない。気になった情報は、まず調べる習慣をつけましょう」と提案するのは、節約アドバイザー・和田由貴さん。
情報収集先として、ファイナンシャルプランナー・畠中雅子さんがすすめるのはYouTube。
「金融商品をわかりやすく解説している動画があって、概略を知るきっかけになります。また、ふるさと納税で寄付先に困ったら、専用サイトのランキングを見るのもおすすめ。人気の商品から、自宅で使えるものを選びやすくなります」
貯まる家計を目指すなら知っておきたい!現代お金用語の基礎知識
今や知っていて当たり前な、お金に関する用語を、辞典風にチェック! 貯蓄達人の利用例もあわせて紹介します。
●【ふるさと納税】
地方自治体に寄付すると、2000円を超えた額が税金から控除される制度。寄付のお礼に地域の名産品などが送られてくるため、節税テクとしても人気。期間限定で、返礼品を増量する自治体も。
例文:――のおかげで、毎年故郷が増える
<利用例>
返礼品で、産地直送の新鮮な野菜や果物を楽しんでいます。「好きな銘柄のお米が返礼品だった自治体は、おまけでお菓子などもつけてくれました。返礼品にはよく使う食材を選んでいるので、食費が確実にダウンしました」。佐川奈実さん(仮名・年間貯蓄/150万円)
●【NMD】
ノーマネーデー(無買デー)の略。お金を使わない日をつくることで、出費をカットするやりくり方法。買い物しながら出費を抑えるより、ストレスなく、簡単にできて効果も上がりやすい。
例文:今日――したから、明日は散財しよう(笑)
<利用例>
週3日はNMDを実行。「ムダ買いが減っただけでなく、家族も気軽に『○○を買ってきて』と頼んでこなくなり、買い物に行く日によく考えてリクエストするようになりました。食品ロスも激減して、節約効果を実感!」。小林優馨さん(仮名・年間貯蓄/200万円)
●【ジュニアNISA】
未成年少額投資非課税制度。0~19歳が対象で、株式や投資信託への投資による配当金や譲渡益などが非課税になる。限度は年間80万円、最長5年間(保有の商品は翌年に移管可)。未成年なので親族が口座を開設する。
例文:あなたのお年玉は全部――に入れておくね(笑)
<ココに注意!>
ジュニアNISAは、2023年に廃止される予定。「本来は子どもが18歳になるまで引き出せないのですが、廃止以降はいつでも引き出し可能に。18歳以下の中学・高校の教育資金を有利に増やすために、駆け込みで利用するのも手です」(畠中さん)
●【ポイ活】
クレジットカードやコード決済などでポイントを集めて、家計に役立てる活動。ポイント○倍デーのまとめ買い、ポイントサイト経由やキャンペーン期間のネット通販利用など、節約に役立つワザ多数。
例文:今日は朝活で――をしてオタ活に使って、3活しよう!
<利用例>
支払いはクレジットカードとコード決済に集約。「必需品の購入やふるさと納税は、ポイントアップキャンペーン中を狙って買っています。貯まったポイントは食費や日用品に使い、貯蓄がアップ。やりくり意欲も高まりました」。島村ゆかりさん(仮名・年間貯蓄/500万円)
●【ポイント投資】
ポイントを投資信託や株式などに投資すること。(1)ポイントを現金化して投資する、(2)ポイントのまま投資する、2つの方法がある。(1)は口座を開設して運用し利益も現金、(2)は口座開設や手数料不要で利益もポイントになる。
<利用例>
楽天PointClubで、楽天ポイントを投資。「積極運用のアクティブコースを選び、利益が出たら引き出し、値が下がったら買いたしてトータルで利益をゲット。おこづかいとして、カフェに行ったり、化粧品を買ったりして楽しんでいます」。はんぺんさん(年間貯蓄/368万円)
●【メルカリ】
『メルカリまるわかりBOOK 2021』
安く買って家計節約、高く売って臨時収入。メルカリの達人ならではのワザを、基本から丁寧に解説。特別付録は、商品発送時の必須アイテム・厚さ測定定規!『
メルカリまるわかりBOOK 2021』¥990(扶桑社刊)
貯蓄を増やすためには、昔ながらの節約ワザをコツコツ続けるほか、新しいマネー情報をチェックして、積極的に取り入れていくのも有効です。試してみるかどうかは別として、情報は敏感にキャッチ。そのうえで、自分にあった方法を取捨選択することも、上手に貯めるコツといえそうです。