せっかく家事をするなら、イキイキ脳をつくるための「脳トレ家事」をしてみませんか? 
家事で脳を鍛えるためには、いつも決まった場所ばかりでなく、脳全体をまんべんなく使うようにするのがポイントです。脳の専門家である脳内科医・医学博士の加藤俊徳先生に教えていただきました。

毎日の家事も工夫することで、脳トレにつながる!

窓掃除
※写真はイメージです

「毎日の家事も、工夫したり、五感をフルに働かせたりすれば、脳トレにつながり、脳がイキイキして毎日が楽しくなりますよ」と話す加藤先生。
「脳には1000億を超える神経細胞があり、同じような働きをする細胞は集団となって同じ場所に位置しています。これらを家事でまんべんなく刺激するようにすれば、脳はイキイキ。老けない脳になるのです」

若々しく、ボケない脳をつくるために効果的な6つのポイントをご紹介します。

【1】新しいことに挑戦する

つくったことのない料理や、いつもと違ったファッションを試してみるなど、いままでやったことのないことに挑戦するとマンネリから脱出。
五感を総動員し、脳を刺激します。

【2】楽しんでやる

ネガティブな気持ちは脳の働きをストップさせますが、楽しくワクワクした気持ちでいると、脳はさまざまな部分を積極的に働かせます。
まずは笑顔を意識することから始めてみましょう。

【3】面倒がらず、ひと手間かける

時短や効率化ばかり優先すると、脳を使わなくなります。調味料を手づくりしたり、洋服を手洗いするなど、ちょっとひと手間かけましょう。
その都度考え、観察し、指先を動かすことにつながります。

【4】出来事を振り返る

一日の終わりにその日の出来事を振り返ったり、アルバムを整理しながら見返すなど、振り返ることは脳にとって大切な作業。
使わないと衰えやすい、記憶や感情をつかさどる部分を鍛えます。

【5】違う世代の人と交流する

考え方や育った環境の異なるさまざまな世代の人と交流することは、脳へのよい刺激がいっぱい。
マンネリから脱し、脳のいろいろな部分を意識的に使うことにつながります。

【6】ゴールをイメージして行動する

漫然と行動するのではなく、決めた時間内に料理や掃除を終わらせたり、予算内で買い物をしたりすると鍛えられます。

脳を衰えさせないためには、これらを続けることが大事。毎日の家事でちょっとずつ意識をするところから始めてみましょう。