夏休みももうすぐ終わりですね。休み明けはなかなか元のペースを取り戻せず、子どもたちの準備にも時間がかかり、親子ともに大変だったりしますよね。

子どもの支度の様子
休み明けは親子ともに準備が大変(※画像はイメージです)
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今回は新学期に向けて、あわただしい朝のストレスを解消する方法を、節約術や時短家事術を雑誌やSNSで発信する家計改善コンサルタント・アドバイザーの高木瞳さんに教えてもらいました。

朝の準備が進まない原因とは?

以前のわが家は、子どもたちの準備が進まず、出発時間に間に合わないこともしばしば。毎朝つきっきりで世話をやいたり、ときには叱ったり、朝から親子ともにストレスを感じることも。

早起きしてもその分ぼんやり過ごしてしまったり、着替えに時間をかけすぎて朝ごはんが短くなったり、なかなか上手くいきませんでした。悩みながら子どもたちの様子を観察してみると、「一つずつならできている」と気づきました。そしてつまずいている点は、「時間内にすべてのことを完了する」という部分でした。

●考えなくてよい仕組みで解決!

さらに分解していくと、時間内に完了できないのは

(1) やること全体の把握 (2) 時間配分

この2つができていないのが原因だと分かりました。そこで、

・やることを順番に全部書く ・時間配分を書く

まずは、これを表にしていちばん目につくところに貼ってみることに。

冷蔵庫に表を貼った様子
表にして目につく冷蔵庫へ

一年生の娘は時計がまだ読めないので絵も入れています。

あさのよういの表

ポイントは朝起きてから家を出るまでの準備を、時間とやる順番ごとに書き出すことです。たとえば、6時50分では、布団を出る・トイレに行くなどの基本的な行動に加えて、着替えるなどその時間にやるべきことも表にしています。また、帰宅後は少し時間に余裕があるので、時間ごとというよりもやるべきことを箇条書きにしています。

表を確認する子ども

すると、貼り出したその日から変化が…! すんなりと準備がすすみ、出発時間に余裕を持って間に合うようになったのです。こんなにも効果があるのかと驚きました。

●時間表が効果的だった理由は?

・次やることが明確で迷ったり考える時間が無くなった ・起き抜けのぼんやりした状態でもやるべきことが分かる ・叱られないので子供も自主的に気持ちよく準備できる

などです。書き出すというのは単純な方法ですが、まだ自分で時間配分するのが難しい子どもたちには“考えなくてよい仕組みをつくり、いつも同じ順番を示してあげる”といいのだなと感じました。親も世話をやかなくてよくなり、ストレス激減! 親子ともにうれしい効果がたくさんありました。

もうすぐ新学期が始まりますが、朝の準備が進むか心配、という方は時間表をぜひ活用してみてください。