だしソムリエ1級や食育アドバイザーなどの食にまつわる資格をもち、ダイエットや料理の情報発信もする、お笑いコンビ・はんにゃの川島章良さんと、ブロガーとしても人気な妻の菜月さん。
6歳の長女と1歳の長男の4人家族で、最近では夫婦でYouTube番組を配信するなど、仲よしなお2人。現在は育児や家事をシェアできるようになった川島家ですが、じつはそうなったのは最近のことだったようで…。
ここでは、妻の菜月さんに、長女誕生から紆余曲折ありすぎたという「夫婦での家事育児シェア」について、つづってもらいました。
主婦ってなにもやってない?夫との埋まらないギャップに苦しんだことも
今では2人の子どものご飯、お風呂、寝かしつけまでできるようになった夫ですが、ここまでくるのには月日がかかりました。今だから言えますが、夫が「主婦はなにもやっていない」という謎の自縛から解き放たれるまで、本当に本当に大変でした。
●育児は一瞬で事件が起きる
今年の春先、私が朝ごはんや娘のお弁当の準備をしているときです。夫が息子を見ていてくれた…ハズなのですが、いつの間にか息子の口の周りが泥棒ひげ状態に。どこにあったのかペンを振り回し、自分の顔含めいろんなところに落書きしていたのです。
私はなにも言わずにいたのですが、夫が急に「いや、本当、一瞬の隙だったんだよ、俺見てたんだけど本当一瞬で」と焦りながら伝えてきました。
そのとおり。育児とは一瞬で状況が変わります。少しでも目を離したら終わり。小さな小さな命を守るということはそういうことで、一瞬の隙も目が離せない。
このとき私は心の中で「夫をはじめ、もっと多くの男性にわかってほしい!!」と強く思いました。
●夫の無自覚な発言がつらかった
長女が乳児だった頃、ほぼワンオペで育児と家事に追われる毎日だったのですが、今のように変化する前の夫からは「今日、一日じゅうなにしてたの?」と言われることが多々ありました。
もともと掃除や片づけが苦手だということもあって、夫が仕事から帰宅したときに、部屋がごった返していたからです。でも悪気なんてないです。今思い返しても、本当になにもできなかった。
1人目のときはとくに、毎日毎日子どもも自分もやることが更新され、育児に精一杯。ただただ目まぐるしい日々で、家事をうまくこなせていませんでした。できなくて苦しい。自分を追いつめながら一生懸命子育てに奮闘するなか、追い討ちをかけるかのような夫の言葉が本当につらく感じていました。
ですが、新型コロナを機に一緒に子育てをし始めて、夫も「子育ては一瞬で状況が変わる」のを目の当たりにするように。上のペン事件のときに、やっとやっとわかってもらえたのかもしれない、と思いました。