暑さ対策でエアコンをかけるのは大切。ただその一方で、冷房で手足が冷えるのに悩まされることも。
ESSE読者500人の夏冷え対策を調査し、本当に効果があるのか、プロにジャッジしてもらいました。
冷房で手足が冷える!夏冷えの対策法は?
夏冷えにまつわる対策について、医学博士の福田千晶さんに教えてもらいました。
●衣服や食べ物で温めながら上手に体温調整を
猛暑日や熱帯夜が増え、年々過ごしにくくなる日本の夏。屋外の炎天下とエアコンの効いた室内では、温度差が15℃以上になる場合も少なくありません。
「コロナ対策のため、きつく冷やして窓をあけるという場所もあり、体温調整するだけで体力を消耗します。外に出かけるときは羽織りものやストール、温熱シートなど体を温めるものを携帯し、冷たいもので胃腸を冷やさないように注意しましょう」(福田さん)
<POINT>
・室温と外気温の温度差に注意!
<私はこうしてます!>温かい飲み物しか飲まない(東京都・29歳)
冷たい飲み物は胃腸が冷えるので、どんなにのどが渇いてもホットドリンクにします。
プロの回答「△」:暑さを感じるなら冷たいものでもOK
冷たいものをとりすぎると胃腸が冷えて消化不良を起こし、夏バテしやすくなりますが、必ずしも温かいものがいいとは限りません。
「体が熱をもっているときは冷たい飲み物の方が吸収率がいいんです。そのとき体が欲してるものを選んで」(福田さん)
<私はこうしてます!>冷房は冷えるので「除湿に」(和歌山県・29歳)
ずっと冷房をつけていると寒さでだるくなるので、除湿にして室温を下げないように工夫。
プロの回答「×」:脱水リスクが上がるので湿度を下げすぎるのはNG
冷房より体にいいイメージがある除湿ですが、本来は湿気の多い梅雨どきに活躍するモード。「室温が25℃以上になると、体の表面が乾燥して脱水になりやすいので真夏には不向き。冷房にして温度を少し高めにするなど、調整しましょう」(福田さん)
<私はこうしてます!>羽織りものを持ち歩く(愛知県・33歳)
お店や乗り物の中は半袖だと寒いときも多いので、外出時は薄手のカーディガン必携。
プロの回答「〇」:羽織りものは必須。体温調節できる小物も一緒に
温度は場所によってまちまちなので、環境に合わせた対策が必要。
「長袖は必ず持ちましょう。足元の冷え対策には、ひざ下ストッキングが便利。かさばらないのでバッグに入れておくと安心です。ひざにかける、首に巻くなど万能に使えるストールもおすすめ」(福田さん)
<おすすめアイテム>
下着の内側にはることで血行を促進します。
・めぐりズム蒸気の温熱シート下着の内側面に貼るタイプ ¥523(花王)
暑くてイライラ!気分が落ち込む…
コロナ禍で、例年より家にいる機会が多い今年。暑さに加え、気分的にだらだらしてしまう、気持ちが晴れないというメンタル不調も増えています。
「ストレスは免疫を下げるので、家の中でうまく気分転換しましょう。暑さも悪いことばかりではありません。『暑くて洗濯物がよく乾く』『ジュースがおいしい』など、楽しい面に目を向けて過ごすことも精神面の安定につながります」(福田さん)
暑さをポジティブに捉える工夫でストレスを減らしましょう。
<POINT>
・メンタルの不調を避けるために楽しいことを見つけて!
<私はこうしてます!>おうちごはんを工夫して気分を上げる(群馬県・36歳)
そうめんパーティやバーベキューなど、夏らしいイベントごはんにすると家族が大喜び。
プロの回答「〇」:暑い国の料理をつくって旅気分を味わって
ちょっぴり非日常の料理は、手軽に楽しめるストレス解消法。「おすすめは東南アジア系の料理。辛味と酸味が夏にぴったりで、市販のスパイスやレトルトも豊富。手軽に南国気分が楽しめます。旅番組を流しながら、その土地の料理を食べるのも気分が上がりますよ」(福田さん)