家は適切なメンテナンスをすることで、長く快適に過ごすことができます。そのなかで排水管は、専門業者によるメンテナンスが必要な場所のひとつ。築20年の一戸建てに住む整理収納アドバイザーの木村充子さんは、キッチンの排水管が詰まってしまい、急きょ業者に排水管清掃を依頼。その際に、排水管の詰まりを防ぐために、普段から気をつける点と、お手入れの方法を業者から教わりました。教わったことを実践してからは、キッチンの排水管が詰まることはなくなったそうです。業者に依頼する間隔をあけることができる、その方法を教えてもらいました。
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天井から水がポタポタ、黒いシミも!原因は排水管からの漏水だったなんと直径5㎝の排水管が2㎝の狭さに!原因は堆積した油汚れ業者さんに教えてもらったセルフメンテナンスは、2つのことをするだけ!シンクに熱湯をかけることと、油を流して捨てるのは絶対NG!天井から水がポタポタ、黒いシミも!原因は排水管からの漏水だった
ある日の夕食後、筆者が2階のキッチンであと片づけを終えて1階に降りてくると、玄関ホールの床が濡れていることに気づきました。周囲を見回すと、天井のダウンライトから水がポタポタ落ちています。そしてその横には黒いシミが。
ダウンライトの真上がキッチンのシンクのため、そこからの水漏れかも?と思い、すぐに排水管清掃の業者を手配しました。
翌日来てくれた業者さんによると、やはりポタポタの原因は、キッチンの排水管からの水漏れとのこと。さっそく高圧洗浄をしてもらうと、ポタポタはピタリとおさまりました。
なんと直径5㎝の排水管が2㎝の狭さに!原因は堆積した油汚れ
業者さんによると、堆積した油汚れで直径5㎝の排水管が2㎝ほどになり、排水のとおりが悪い状態だったそう。普段はそれほど水の流れの悪さを感じていなかったのですが、高圧洗浄後に水を流すとその差は歴然でした。
業者さんに教えてもらったセルフメンテナンスは、2つのことをするだけ!
専門業者による定期的なメンテナンスが欠かせないキッチンの排水管ですが、日頃の食器洗いの際にちょっと気をつけたり、普段からお手入れしたりすることで、業者による清掃の間隔をあけることができるそう。
業者さんが教えてくれた、簡単にできるセルフメンテナンスを紹介します。
週に1度、パスタ鍋一杯分くらいの量のぬるま湯を一気に流し込む
週に1度、パスタ鍋1杯分くらいの量のぬるま湯(42℃くらい)を排水管に流します。排水トラップなどのパーツをすべて外し、排水管に直接一気に流し込むのがポイントだそう。
月に1度、水で溶いたパイプクリーナーで洗浄する
月に1度、市販のパイプクリーナーを使って、パッケージに記載してあるとおりの要領で洗浄します。パイプクリーナーはジェルタイプのものでも粉末タイプのものでもかまいません。
ただし粉末タイプは、そのまま流し込むと、溶けずにたまって排水管を痛める恐れがあるため、水に溶いてから使用するのがポイントだそう。
シンクに熱湯をかけることと、油を流して捨てるのは絶対NG!
セルフメンテナンスの方法だけでなく、やってはいけないことも教えてもらいました。
シンクに熱湯を流さない!
シンクに熱湯を流すのは、シンクだけでなく排水管も傷めるので絶対にNG。
野菜などをゆでたあとの鍋の熱いお湯は、冷ましてから捨てる習慣を。また、調理器具に熱湯をかけるときは、一緒に蛇口から水を出して、排水口に入るお湯の温度を冷ますことを忘れずに。
油を捨てない!食器の油汚れもふき取る
3㎝も堆積していた油汚れ。それを防ぐには、できるだけ油分をシンクに流さないことが大切。食器などの油汚れを、かならずウエスなどでふき取ってから、洗うことを習慣づけると効果的だそうです。
普段からちょっとしたことを気をつけたり、こまめにお手入れしたりすることで、家の寿命は延びます。急な出費にあわてないためにも、セルフメンテナンスを習慣にしてみてはいかがでしょうか。
●教えてくれた人/木村充子さん
インテリアコーディネーター、整理収納アドバイザー。インテリアとお片づけのプロとして、ASAP(As Simple As Possible)を主宰し、インテリアコーディネートや整理収納レッスン&ワークを行っている