梅雨の時期から夏にかけて、湿度が高い時期は、モワモワっと広がる髪が気になります。
「乾燥する冬にトップや顔周りにホワホワっと現れて女性を老けさせる“アホ毛”(意図しない髪の毛たち)ですが、じつは湿度の高い時季にもアホ毛は出ます。そして、結構厄介なんです」と話すのは、女性の髪問題に詳しいヘアライター佐藤友美(さとゆみ)さんと、人気ヘアサロンMINXのディレクター八木花子さん。
今回は、50代の読者をモデルに、夏のアホ毛の特徴と簡単にできる予防法を教えてもらいました。
夏のアホ毛は冬よりやっかい。外出前に対策を
さとゆみ:関東以北も梅雨に入りジメジメしますね。この時季って、髪型的には大変なことだらけ。
八木ちゃん:髪がまとまらない、広がってしまう、すぐクセが出てしまうなど、問題が起きがちですよね。
さとゆみ:アホ毛に悩む人も多いですね。
八木ちゃん:そうなんです。じつは、
夏のアホ毛は、冬のアホ毛よりもやっかいなんですよね。
さとゆみ:それって…?
八木ちゃん:湿度が高いからですね。乾燥しやすい冬に比べて、湿度の高い夏や、梅雨時は、アホ毛が強めに出やすいんですよ。
八木ちゃん:湿度が高いと、髪に水分が出入りしやすくて、そのたびに髪のもともとのクセが出たり、一度スタイリングしたアホ毛がまた出てきてしまったりするのです。
さとゆみ:トップの短い毛や切れ毛がぼわっと出てしまう、このアホ毛があると、疲れて見えたり、老けて見える原因に。早速、その退治方法を教えてもらいます。
●ポイント1:乾かす前に保湿をする
八木ちゃん:まず、
大事なのは乾かすとき。このときに、洗い流さないトリートメントや保湿効果のあるオイルなどをつけてから乾かすと、髪に水分が出入りしにくくなるので、アホ毛も少なくなります。
●ポイント2:スタイリング剤は髪の表面にもつける
八木ちゃん:髪が乾いたら、ヘアクリームやバームなどのスタイリング剤をつけます。普段、こういうスタイリング剤は、毛先にしかつけないと思うのですが、
この時季のアホ毛対策としては、スタイリング剤を中間から毛先につけたあと、手にのこったクリームやバームを、薄く表面にもつけるのがコツ。
さとゆみ:このひと手間で仕上がりが全然変わりますよね。
八木ちゃん:外に出たときに、せっかくおさえたアホ毛がまた出てきてしまうことも減りますよ。
●ポイント3:モワモワ、うねりアホ毛のくせが強い場合はスプレーで抑えて
さとゆみ:それでもアホ毛が出てしまうという人は…?
八木ちゃん:その場合は、ハードスプレーを使うのがいいですよ。
さとゆみ:以前、コームの柄の部分にスプレーをかけて、それでアホ毛をおさえるテクニックをご紹介しましたが、
夏はここまでしっかりコームを通してアホ毛をシャットアウトするんですね。
八木ちゃん:
そうですね。夏のアホ毛はとくにガンコなので、しっかりキープスプレーで固めてしまいましょう。
さとゆみ:ポイントをおさらいすると…
(1) 乾かすときに洗い流さないトリートメントやオイルをつける(2) ヘアミルクやバームなどのスタリイング剤を表面にもつける
(3) ハードスプレーでキープする
の3ステップで、湿度の高い夏&梅雨時期を快適に過ごしてください!
<八木さんおすすめの夏のアホ気対策アイテム>
【左から】やわらかく扱いやすい髪にしてくれる洗い流さないトリートメント。オージュア クエンチ セラム 100ml¥2860(ミルボン) 軽くて動きのあるスタイルをナチュラルにキープ。ソルティール ナチュラルワックス¥1650(タマリス) 瞬間強力ホールドで長時間キープしてくれるハードスプレー。トリエ スプレー10 170g¥1760(ルベル)