食材の袋や箱についているベルマーク、ペットボトルのキャップ、取り替えたあとの電池やインク…。小さなものほどいろいろな場所に置いてしまい、なくしてしまったり、資源ゴミの回収日に出し忘れてしまったりしませんか? ライフオーガナイザーであり、「捨てない片づけ」を促進するスペシャリスト・リユースマスターでもある佐藤美香さんに、ご自宅で実践している小さな資源の管理方法を伺いました。
すべての画像を見る(全5枚)「道具の置き場と保管場所は近い関係にする」が鉄則!
子どもの通う学校や園で、ベルマークやペットボトルのキャップ回収があるご家庭も多いのでは?「ベルマークを切り取ったり、キャップを洗ったり、保管場所を設けたり…。なにかと手間がかかるものです。気づいたときにすぐできる仕組みをつくっておけば、保管するまでの面倒が軽減しますよ」。
「たとえば、食材の箱についていたベルマークは、調理スペース内の手が届く場所にハサミをスタンバイさせておき(写真赤枠。私の場合はつり下げています)、作業のついでにその場で切り取ります。切り取ったあとのベルマークと紙類も、シンク下(写真青色)を保管場所にすれば、ほとんど動くことなくその場で保管ができるため、なくすこともありません」と佐藤さん。
ベルマークやペットボトルのキャップなどは、キッチンで扱うことが多いので、わが家ではシンク下の一角を「資源ゴミステーション」にし、ひとまとめに収納。右にある紙袋には、雑紙(ミックスペーパーなど、地域によって回収する時の名称が違います)を入れています。「調理中に出た包み紙や紙箱を紙袋の中に入れ、回収日には紙袋ごと出すだけ。隣に取り替え用の紙袋をストック場所にしておけば、取り替えもスムーズです。また、買い物したときの紙袋も、帰ってきてすぐストック場所に入れれば、散らからずにすみます」。
「資源ゴミステーション」があれば、家族も捨て場所に迷わない!
「紙袋の下の引き出し収納には、ベルマークやペットボトルのキャップなどの細かいものを収納しています」。不要になった箱などを利用して、中は細かく仕切って使いやすく。「家庭で出る小さな資源は、ベルマークやペットボトルのキャップだけではありませんよね。電池やインクカートリッジなども、『小さな資源は、ここ』と決めておけば、家族にも毎回『これは、どこ?』なんて聞かれなくてすみます」。
引き出しのいちばん手前には、雑紙回収のときなどに使うガムテープとひも、そのほかは出る頻度が高いものを手前にして保管。資源ゴミの回収日に、その場で袋にまとめられるように、横には小さな資源を入れるためのビニール袋も一緒にセットしているという佐藤さん。「面倒くさいと感じることも、やり方や収納方法を変えることでラクにすることができます。小さいけれど貴重な資源、有効に循環させることができる社会をつくっていきたいですね」。