2階リビングの間取りには、メリットとデメリットがあります。日当たりはもちろん、隣家からの視線、家族間の騒音、家事のしやすさなどといった視点で、「うれしい&ちょっと気になる」ポイントを解説。 実際に15年間、2階リビングの家に暮らしてきたからこそ語れる経験を、くらし評論家・大木聖美さんが紹介。もし次に家を建てるなら、やはり2階リビングを採用したいそう。その理由を、あなたの家づくりの参考に!

明るい2階のキッチン
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2階リビングのメリット

筆者の家は、リビングが2階にあります。住宅密集地に建っているため、採光の効率を考え2階にしたのです。

結果的には、採光以外にもよいことがたくさんあったと気づきました。 2階リビングの家に15年住んで感じたメリットをお伝えしていきましょう。

 

とにかく日当たり最高

2階リビングはとにかく明るい

わが家は南道路に面しており、そこから少し間隔をあけて建物を建てたため2階の南側によく陽が当たります。

また、リビングの天井を吹き抜けにして、上部に横長の窓をつけたため、上からの日差しと、南にある大きな窓からの日差しがたっぷりリビングに注がれています。

たくさんの光が取り込めるため、とにかく日当たりは最高!雨の日でもほぼ自然光で過ごせますし、晴れている日は、太陽が沈む直前まで自然光で不自由を感じません。

部屋の中がいつも明るいというのは、とにかく気持ちがよいものです!

 

外からの目線が気にならない!

2階リビングは、外からの目線を気にする必要がな、

一日でいちばん長い時間を過ごしているリビング。2階にあれば、道路を歩く人と目が会うことがなく、隣家の気配も感じません。

とにかく外からの目線を気にする必要がないのです。開放感があって気持ちよく過ごせています。

 

空が近い!

2階リビングから見た夕焼け

少しだけ、空が近く感じます!窓からの景色は空が多めなので、それだけでなんだか清々しく気分よく過ごせます。

 

騒音を伝えない、聞こえてこない!

音楽を聴いたり、会話を楽しんだり、テレビを見たり。いろんなことを2階で行っています。近隣の家は皆1階にLDKがあるため、ほかの家にわが家の騒音を届けることがなく、またほかの家の音が聞こえてくることがありません。

おかげで、とてもゆったりとした気持ちで過ごせています。 住宅密集地でありながら、隣家の生活音を感じないというのは、「これほどまでにストレスフリーなのか」と住んでから気づきました。大きなメリットです。

 

光熱費は1階でも2階でもさほど差はないかもしれない

2階リビングの光熱費は1階とあまり変わらない

日当たりがよい2階なので、真冬でもよく晴れた日なら昼間は暖房をつけずに過ごせるほど。わが家の場合は、LDKがとにかく暖かいので暖房費の節約になっています。

その代わり夏場は暑いので、日差しを遮る工夫をして冷房費をなるべく節約できるようにしています。 1階リビングだとこの逆だと思うので、光熱費はさほど変わらないのではないかと感じています。

 

間取りを工夫すれば、さらにコミュニケーションしやすい

2階リビングはコミュニケーションがとりやすい

わが家は2階にLDKと子ども部屋をつくって、ゆるやかにつながる間取りにしています。

廊下をはさんで行き来ができる距離。大学生の息子が部屋にいても、なんとなく気配を感じながら過ごすことができ、近い距離でつながれている安心感があります。コミュニケーションはとてもしやすいです。

子ども達が幼い頃は、オモチャをLDKに持ち込んでもすぐ子ども部屋に片づけることができていました。リビング学習が定着しているのも、同じフロアでつながるため、勉強道具をすぐ子ども部屋に片づけることができるからだと思っています。

ちなみに、2階での生活時間が長いので、1階の洗面所とは別に2階にも洗面所を設けています。

2階にリビングを設ける場合は、近くに洗面所をつくると手洗いや身支度に活用できて、とても便利なのでオススメです。

 

洗濯動線が意外とラク!

わが家の場合、1階の洗面所で洗った洗濯物を2階ベランダに運ぶので、少々距離があります。ですが、ベランダは長時間過ごすLDKに面しているので、取り込むのがラク!雨が降ってきた際も、すぐに気づけるのでパッと取り込めて便利です。

取り込んだら、その場で畳んでしまいます。子どもたちが、そのまま自分の部屋に戻すので、干したあとからの洗濯動線は、思っている以上にラクだと感じています。