家を持つなら中古マンションをリノベーションしよう、と決めていた愛知県長久手市にお住まいのOさんファミリー。4歳の長男、1歳の長女がいる4人家族です。リノベーションはインターネットで知ったというエイトデザインに物件探しから依頼をしました。「見た瞬間に決めてしまった」という緑に囲まれた築37年の団地は、眺めの良さや、敷地内に公園があるところなど、環境面を気に入って購入しました。リノベーションのテーマは「家族がなんとなく集まって思い思いに過ごす」家だったそうです。
ひとつ屋根に包まれるリビングダイニング
すべての画像を見る(全8枚)既存の天井をはずしてできた大空間に、あえて傾斜天井をつけることで、ひとつ屋根に包まれているような温もりある雰囲気を作り上げました。その三角屋根が印象的なリビングには、エイトデザインが運営する「HACHI KAGU」に特注して作った大きなテーブルを配置しています。
リビングの床材には素足にやさしい杉フローリングを使っていて、節が目立たないよう落ち着きのある色に塗装してあります。リビングとつながる板張りのキッチンは存在感たっぷり。
リビングの隣に設けられたフリールームには大きな本棚を造作。
こちらのフリールームは将来、子ども室にする予定なので、2部屋に分けられるように扉も2つ設置してあります。今はリビングとひと続きの空間となっていて、夫の書斎や作業スペースとして使っているそうです。
家族をいつも見守れるキッチン
L字型に配された業務用キッチン。夫婦ふたりで立っても余裕の広さがあります。配管のために床が一段高くなっており、リビングダイニングとキッズスペースがよく見渡せます。
キッズスペースはキッチンの南側にあった和室を一新。子どもが遊ぶ姿を、料理しながらしっかり見守ることができます。
コンパクトだった部分を拡張して暮らしやすく
狭かった玄関は土間を延ばして、壁面に収納を確保しました。土間の先には家族それぞれの収納スペースが設けられたウォークインクローゼットも新設しています。
コンパクトだった洗面室は洗濯コーナーに変更し、浴室手前に新たに洗面室を設けました。また、浴室もワンサイズ大きくするなどして、暮らしやすさもアップさせてあります。
「家族みんなが集まる場所をつくりたい」という要望は、築37年の団地のリノベーションによって見事に叶えられました。
設計・施工 エイトデザイン
撮影 中村風詩人
※情報は「リライフプラスvol.18」取材時のものです