年齢を重ねてからの日常生活をサポートしてくれる「老眼鏡」ですが、老いを感じるネガティブなものとして捉えている人も多いのではないでしょうか。

「年齢を重ねることを、変化として前向きに楽しむのも生きる知恵だと思います」と話すのは、フランス人の夫と結婚し、パリに在住するフリーアナウンサーの中村江里子さん。中村さんは、老眼鏡をかけることも、新しい経験のひとつとして楽しんでいるそうです。

「老い」も変化として前向きに受け止める

ここでは、中村さんが老眼鏡をかけ始めた際のエピソードとお気に入りの老眼鏡、さらには老いに対する考え方を伺いました。

本を読む女性
中村江里子さん
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●初めての老眼鏡。老化は無理せず楽しく迎え入れる

老眼鏡をかけ始めた当初は、その変化に戸惑いを覚えたという中村さん。

「43歳でかけ始めた老眼鏡。今では4個目となりました。子どもの頃からずっと視力がよかったこともあり、最初は戸惑いを覚えました。でも、どうせだったら、老眼鏡をかける年齢になったことを“老いた”とネガティブに受け止めるのではなく、新しい経験ができる! とポジティブに考えようと思うことにしました」

そうした気持ちでつくった初めての老眼鏡。

「人生初の眼鏡は真ん丸の黒縁眼鏡でした。じつは、眼鏡店で最初に『すてきだな』と目にとまったのは、もっているサングラスと形が似ているものでした。でも、どうせなら、思いっきり違うものにしよう! とあえて違うタイプをセレクト」

丸眼鏡
人生初の老眼鏡は丸眼鏡。ノーブランド

「打ち合わせの最中に、私がバッグから取り出してこの眼鏡をかけると、初めて見た方はしばしの沈黙のあと…爆笑。かけると、大阪名物『くいだおれ太郎』のようになって、かなりのインパクトだったようです。子どもたちにはなぜか不評でした(笑)」