松たか子さんと脚本家の坂元裕二さんが、連続ドラマ『カルテット』、スペシャルドラマ『スイッチ』に続き、3度目のタッグを組む『大豆田とわ子と三人の元夫』が、4月13日からスタートします。
松さんが演じているのは、3回結婚して3回離婚した主人公・大豆田(おおまめだ)とわ子。役やお話について伺いました。

松たか子さん
松たか子さんインタビュー
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『大豆田とわ子と三人の元夫』松たか子さんインタビュー

本作は、とわ子が、3人の元夫たちに振り回されながら日々奮闘するロマンティックコメディです。

「坂元さんは、会話劇がおもしろいのはもちろん、観ている人たちに深読みさせる物語が描ける人。私たち俳優は、ただ必死にしゃべったり、演じるだけですけど、それが放送されると思いがけない反響が返ってきて、びっくりさせられるんです。今回の脚本も本当におもしろくて、最初に読んだときは、想像してニヤニヤしてしまいました。だから、私としては、ひたすら台本に描かれていることに徹して演じています」と松さん。

●「とわ子は勇気ある人。皆さんも元気になってもらえれば」

松さん演じるとわ子は、バツ3で、中学3年生の娘・唄(豊嶋 花)をもつ建設会社社長。すごく変人ではないけれど、洋服が好きなのにジャージ姿のまま平気で出歩いたり、バリバリのキャリアウーマンなのに、工事中の穴に落ちてハマってしまったり、1人でも生きられるけど、だれかに大事にされたいと願ったり…。お茶目で、どこかとぼけていて、いろんなところがちょっとずつおもしろい、そんないとおしい女性です。

「とわ子は、真剣に生きているだけなんですけどね(笑)。ただ、3回結婚して3回離婚しても元夫たちと関わり合いがあるというのは、彼女が“許せる人”だからなのかなと。『人生、失敗しても、間違ってもいいんだ』ということを、彼らから教わったのかもしれません。許したり受け入れたり、ときに共犯者になれる。そんなとわ子は、勇気ある人だと思うので、ドラマを観た方も元気になってもらえれば」

●元夫役は、松田龍平さん、東京03の角田晃広さん、岡田将生さん

3人の元夫を演じるのは、個性豊かな俳優陣。最初の夫・田中八作を演じるのは松田龍平さん。八作は、東京・奥渋谷にあるレストランのオーナー兼ギャルソン。唄の父親でもあります。2番目の夫・ファッションカメラマンの佐藤鹿太郎を演じるのはお笑いトリオ・東京03の角田晃広さん。3番目の夫・とわ子が社長を務める会社の顧問弁護士の中村慎森を演じるのが岡田将生さんです。

「八作さんは、素の部分を鋭く突いてきて、心の内を見透かされているような感じがする人。鹿太郎さんは、すごく器が小さいけど、純粋さをほんのちょっともっている人(笑)。慎森は、ひねくれ者だけど、不器用なところが透けて見えてしまう人。三者三様ダメなところと魅力があって、3人をたすと1人の男性になるみたいな感じ(笑)。でも、お互いにちゃんと相手を見ながら、振りきったかけ合いができる俳優たちなので、それがすごく楽しいです」

とわ子と3人の元夫たちが繰り広げるやりとりに、きっと元気と勇気がもらえるはずです。


『大豆田とわ子と三人の元夫』

4月13日スタート
毎週火曜 夜9時(第1話は15分拡大)
フジ=カンテレ系全国ネット放送

公式サイト

【松たか子さん】

1977年、東京都生まれ。’94年、大河ドラマ『花の乱』でドラマ初出演。映画『ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~』で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞、ほか受賞多数。舞台出演も多数。映画『アナと雪の女王』シリーズではエルサの声を担当。7月1日、映画『峠 最後のサムライ』が公開予定