寒さで痛みに敏感になったり、コロナ禍の自粛生活で運動不足になり、肩こりに悩む人が増えています。そんな人のために、体のあるポイントを押すだけで、時間をかけず簡単に、つらい肩こりを解消できるセルフ整体を、整体師の迫田和也さんが教えてくれました。
すべての画像を見る(全7枚)肩こりの原因は、胸と脇の下にあった!“トリガーポイント”を押して、根本から改善!
肩こりがつらいとき、痛いところを直接マッサージしたり、たたいたりしがち。
「それでも一時的にはラクになりますが、根本的な解決にはならず、すぐにぶり返してしまいます」と話すのは、整体師の迫田和也さん。
「デスクワークなどで猫背や前のめりの姿勢が続くと、これらの筋肉に負担がかかり、引っ張られるようにして首から肩の筋肉が伸びて固まり、痛みを引き起こします。この痛みを引き起こす原因になっているところが“トリガーポイント”です。ここをピンポイントで押すと、縮こまった筋肉がゆるんで本来の動きを取り戻し、引っ張られていた筋肉もゆるんで痛みが解消します」
トリガーポイントは、いつでも気がついたとき、1日何度でも押してOK! 家事やデスクワークで肩がこったなと思ったらお試しを。
「ただし、かなり強く押すので、1度行ったあとは30分以上あけて行うようにしましょう」
【トリガーポイント1】大胸筋のココを押す!
●見つけ方
体の前面、脇の近くにある筋肉で、腕を少し上げるとつかめます。そのまま内側にひねると動くのがわかるかたい部分。
●押し方
【1】腕をひねったまま10秒押す
腕を内側にひねって親指と残りの指で大胸筋をつかみ、そのまま押しつぶすイメージで10秒押し続ける。
【2】押しながら腕をひねって戻すを左右各5回
大胸筋をつかんで押したまま、内側にひねっていた腕を外側に最大限ひねり、元に戻すを5回繰り返す。【1】~【2】を左右行う。
【トリガーポイント2】広背筋のココを押す!
●見つけ方
脇の下の筋肉。腕を上げ、少し内側にひねるとかたくなります。できるだけ脇の奥(肩甲骨寄り)を押さえて。
●押し方
【1】腕をひねったまま10秒押す
腕を内側にひねって広背筋を親指と人差し指でつかみ、そのまま押しつぶすイメージで10秒押し続ける。
【2】押しながら、腕をさらにひねって戻すを左右各5回
広背筋を押しながら、ひじを軽く曲げてさらに手を内側にねじり、元に戻すを5回繰り返す。【1】~【2】を左右行う
※妊娠中やその可能性がある場合、持病や痛みがあるときは、事前に医師と相談してください。また、試してみて痛みや不調があるときは、すぐに中断して医師に相談してください。
ESSE3月号「冬の2大不調 腰痛・肩こりを撃退!」特集では、肩こりのほか、腰痛解消に効果のある「10秒反るだけ! 腰痛これだけ体操」も紹介しています。
肩こりや腰痛が気になる人はご参考に!
https://www.youtube.com/watch?v=aVgbuVAc1Fk