●不要なものを捨てると、休日も過ごしたくなるような居心地のいい家に

使っていないものや、処分に困ってとりあえずしまってあったものからどんどん処分していきました。
センスがないのに飾り立てていた棚や壁などのインテリア雑貨も、引き算しながらお気に入りだけを残していくと、部屋の居心地がとてもよくなりました。

ナチュラルリビング
家が片づくと、暮らしが心地よく回り始めました
すべての画像を見る(全3枚)

すると、今までは休日にはデパートに出かけたり、ドライブしたり、外に向いていた気持ちが家に向くようになったのです。

●家が片づく前は家事も捗らず、夫にイライラすることも

以前は、やりたくない家事から離れたくて、休日は自分へのご褒美と言いながら外に出かけていました。

しかし、そうやって外に出ていてもやらなければならないことが後回しになっただけで、家事がなくなったわけではありません。

月曜日になるといつものように仕事と家事に追われる日々。
「あ、夫のワイシャツにアイロンかけるのを忘れていた!」と朝からぶつぶつ言いながらアイロンをかけていました。
そんな日は出勤時間もギリギリで、信号待ちにイライラして朝から最悪なスタートでした。

その上、家事も子育ても地域の行事も、夫に頼むことをせず自分で抱え込んでいいました。
自分自身手一杯なのに、相手に迷惑をかけたくないと思っていたのです。
しかし、裏を返せば夫にも頼ってほしくなかったのです。
忙しい自分に迷惑をかけないでほしいという思いがあったのです。

そのくせ、仕事から帰って夕飯づくりをしている脇で、大笑いしながらテレビを見ている夫にイラっとしていました。
本当に、悪循環でしたね。
今思えば、本当にかわいげのない妻でした。

●「それは本当に必要か?」を繰り返すと、自分の大切なものが明確に

しかし、外に向いていた気持ちが家に向くようになると、家事もゆっくりでき、雑多なことがすべて片づきました。
すると、当たり前のことですが体も休まり、月曜日からの一週間がラクなことと言ったらありません。
不要なものを捨て、面倒な家事は思いきってやめ、家を整えていくと心に余裕が出てくると反対に素直に頼みごとができるようになりました。

もし、家庭でストレスを感じたり、もやもやするようなことがあったりするならば、まずは家から不要なものを排除してみませんか?

日々、時間に追われていると感じるならばものが多過ぎるのかもしれません。
管理しなければならないものが減ると自分の時間が持てるようになります。

「それは本当に必要か?」

その繰り返しをしていくうちに、自分が本当に残したいもの、大切なものが明確になっていきます。

「なにを残すか?」

残したいものに集中することによって、自分がこれからどんな暮らしがしたいか分かってくると思います。

●小さな平屋に引っ越し。ものを減らしたことで、心も体もラクになった

私は、清潔感があり心地よく感じる部屋を目指してきました。
そのために、かなりの量のものと向き合い、処分してきました。

身軽になったお陰で、ひと回り小さな平屋に引っ越したのが一昨年です。

黒イスのあるリビング
片づけで手に入れた平屋のコンパクトな暮らし

片づけを始めた5年前には想像できなかったコンパクトな平屋暮らし。
掃除もラクな今の暮らしは、子育てが終わった私たち夫婦には丁度よい大きさです。

ものを減らしていなければ、今の暮らしは手に入らなかったと思います。
ものを減らしたことによって、心も体も軽くなり、性格まで明るくなった気がします。

片づけは、私の人生を大きく変えてくれました。
そんなことを実感した5年間でした。

暮らしを整えて、皆さんの毎日が、ごきげんになりますように。

50代からの毎日を応援する記事多数! 「これからの暮らし by ESSEonline」はこちら