ナス、キュウリ、トマトなど、色とりどりの夏野菜が店頭に並び、旬の味を献立に取り入れたくなる季節です。夏野菜のなかでも、今、人気なのがトウモロコシ。まるごと一本をお米と炊き込む「トウモロコシご飯」が、インスタグラムで流行しています。インスタグラマーで、『tamiホーム』の著者のtamiさんも、トウモロコシご飯を愛するひとり。いちはやく、日々のご飯やお弁当に取り入れたそう。おいしいトウモロコシご飯の炊き方をtamiさんに教えてもらいました。

おいしいトウモロコシご飯の炊き方
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せっかくなら炊飯器でなく、土鍋で炊いてみよう

土鍋で炊いてみよう

「炊飯器でも炊けますが、土鍋でご飯を炊くと味も嬉しさもひとしお。炊けてフタをあける瞬間はいつもワクワクします」と言うtamiさん。愛用している土鍋は無印良品のもの。

「半額で売っていたので思わず購入して以来、土鍋ご飯にハマりました。最初にセットしておけば、あとはほかの料理をつくりながら火加減を見て、ほっておくだけ。使うまでは難しく考えていたけど、案外簡単です。火加減だけは始めは慣れず、失敗してふきこぼしてしまうこともありましたが、いろいろ実験してみて、強火で7分、極弱火で8分が、自分なりにちょうどいい火加減だとわかりました」。

強火で7分、極弱火で8分!

tamiさん愛用の土鍋は、本来米を炊く用途のものではありません。フタに穴があいているので、注意しながら使っています。沸騰してきたらふきんで穴をふさぐとふきこぼれず、おいしく炊けるのだとか。

トウモロコシは芯ごとドーンと入れる!

米は2合用意して洗い、30分吸水させておきます。トウモロコシは1本用意して、生のまま半分に切り、包丁で粒をそぎ落とします。大切なのはこのとき、芯を決して捨てないこと!

「芯を一緒に入れて炊き込むと甘味が出るんです。おいしいトウモロコシご飯のいちばんのポイントなので、必ず捨てずに取っておいてください」

トウモロコシは芯ごとドーンと入れる!

吸水させていた米をザルにあげ、土鍋に入れたら、米と同量よりすこし少ない水と、酒大さじ1、塩小さじ1を入れ軽く混ぜ、トウモロコシの粒と芯を散らしてフタをし、火にかけます。炊けたら火を止め、5分蒸らします。ちなみに炊飯器でつくる場合も同様の手順で、フタをしたら炊飯ボタンを押すだけ。

トウモロコシの冷凍保存がおすすめ

より時短したい人にはトウモロコシの冷凍保存がおすすめ。

「時間があるときにまとめてトウモロコシの粒をそぎ落とし、冷凍保存しておきます。保存するときも、芯と粒を一緒に保存袋に入れておけば、炊く前に袋ごとざざっと入れるだけでOK。白米を炊くのと同じ手間で食卓が簡単に華やぎます」。

カレーに、のっけご飯に、合わせ方は自由自在!

「野菜の甘みがたっぷり出るので、それだけでも十分おいしいトウモロコシご飯ですが、わが家ではカレーやのっけご飯にも使います」とtamiさん。お宅で定番のトウモロコシご飯の活用術を教えてもらいました。

●その1 カレーに応用

カレーに応用

自分でスパイスを集めるほど、カレーが大好きなtamiさん。市販のルーを使ったカレーにも、自分でスパイスを配合してつくったスパイシーな味にもトウモロコシご飯は相性がいいそう。

最近ではトマトやナスなど夏野菜をたっぷり入れたカレーに合わせて、絶品だったと言います。

●その2 焼肉のっけご飯に

焼肉のっけご飯に

実山椒でピリッと辛味をきかせた焼き肉のっけご飯にも、トウモロコシご飯があいます。甘みと辛味の絶妙な合わせ技。肉は、自家製の実山椒の佃煮とすりおろしたタマネギ、酒、しょうゆ、みりんで味つけして焼いたもの。

お肉の上に大葉やカイワレをのせ、ご飯の間にキャベツやレタスを入れればさっぱり。また、スクランブルエッグを重ね入れてもおいしいそう。

いかがでしたか? おいしいトウモロコシが安く手に入るこの季節。ぜひおうちご飯のレパートリーに追加してみてはいかがでしょうか。