夏のお掃除は、掃除機をかけるだけでも大仕事! 冷房の効かないトイレや浴室などで掃除に集中しすぎると、熱中症のリスクもあります。

とはいえキッチンだけは雑菌やにおいが気になるので、お掃除は必須。家事の効率化を提案する本間朝子さんに、とことん手間を省いた掃除テクを教えてもらいました。

レンジフードフィルターの取り替え
夏はレンジフードフィルターの取り替えのタイミング
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夏のキッチン掃除は、予防と便利グッズで手間を省いて!

掃除は快適に暮らすことが目的なので、がんばりすぎには注意を、と本間さん。
「できるだけ手間を省けるように、そもそも汚れがつきにくいよう予防したり、便利なグッズを活用するのも有効です」

<夏掃除3か条>

・掃除をラクにする予防が大切

汚れやにおいがひどくなってからだと、落とすのが大変。気になる場所はピンポイントで予防策を。
「ほんのひと手間で、掃除がグンとラクになったり、きれいをキープできます」

・エリアを分けてちょこちょこ掃除

一気に掃除しようとせず、キッチンや浴室を使うついでなどエリアごとの掃除がおすすめ。
「これなら、掃除をするぞ!という気合も不要で、早めにケアできるから効果抜群ですよ」

・効果の高いグッズを使う

少々高額でも、能力の高い洗剤や掃除用具、汚れやカビなどを予防できるグッズを積極的に活用。
「自分の力でなんとかしようと思いすぎず、便利なものに頼れば余裕が生まれます」

エッセ読者に聞いた!夏に気になる掃除スポット1位は、キッチン

夏休み中は家族が家にいることも多く、料理の機会が増えるためキッチンはフル稼働。そのためエッセ読者からも、キッチンの掃除が気になるという声が多く聞かれました。
「とくに換気扇は汚れやすいので、このタイミングでフィルターの交換を。油汚れは一度ついてしまうと落とすのが大変なので、そもそも調理台にはできるだけものを置かず、すっきりさせておくことも汚れの予防になりますよ」

●夏はレンジフードフィルターの取り替えのタイミング

フィルターが汚れていると、いくら換気扇を回しても効率よく空気が循環しません。
「汚れていないように見えても2~3か月以上使っていたら、このタイミングで一度リセットして」

●料理の前後5分間は換気扇を回しておく

換気扇を回す
5分間で違いがでるなんて・・・

キッチンの空気が滞留すると油煙などが部屋を漂い、ベタベタ汚れの原因にも。
「料理をする5分前から、さらに終わって5分間は換気扇を回して。それだけで汚れ方に差がつきますよ」

夏のキッチンはしっかり除菌で、安全に

家族の健康のために徹底したいのが、キッチンの除菌。手間をかけずに、重点的にケア&予防できる掃除法を教わりました。

●<ちょい掃除>乾いたまな板にアルコールスプレーを吹きかけるだけでOK

アルコールスプレーを吹きかける

洗剤で洗ったら、乾燥させたまな板にキッチンで使える除菌用アルコールスプレーを吹きかける。

「まな板が水で濡れていると効果がないので注意。全体がしっかり濡れるよう、たっぷりかけて」

●アルコールスプレーがない場合は・・・
キッチン用塩素系漂白剤

泡タイプのキッチン用塩素系漂白剤を使えば、2分ほどで除菌完了。まんべんなく行き渡るようペーパータオルで湿布するのがおすすめ。ゴム手袋をして行い、水でよく洗い流します。

●<ラクラク予防>肉や魚を直接まな板に置かない

肉や魚を直接まな板に置かない

そもそも肉や魚を直接まな板に置かないようにすれば、こまめに除菌する必要なし。

「牛乳パックを利用する方法もありますが、専用グッズを活用すると便利です」

おすすめグッズ:レイエまな板に汚れがつかないシート
まな板をカバーできるシート

まな板をカバーできるシート。食材の色やにおい移りも予防。

「シートの柄が1cm幅になっていて、食材を均等に切るのにも便利です」

・50枚入縦20×横29cm ¥1000(オークス)

●<ラクラク予防>ふきんを使うのをやめる

テーブルをふく女性
使ったあとは捨てるだけ!

菌の繁殖しやすいふきんは思いきって使うのをやめ、必要なときはペーパータオルなどを活用。
「洗濯や除菌など、ふきんをきれいに管理する手間がなくなります」

おすすめグッズ:スコッティファイン洗って使えるペーパータオル
スコッティファイン洗って使えるペーパータオル

「洗って繰り返し使っても破けにくく、台ふき代わりに最適。ふきんとして使ったあと、床などをふいて捨てればムダもありません」

・61カット ¥348(日本製紙クレシア)

臭すぎる夏場のゴミ箱や排水口…簡単テクで解決!

湿度も気温も高い夏はいつも以上にいやなにおいが漂いがち。コツを抑えて、悪臭とサヨナラしちゃいましょう。

●<ちょい掃除>ゴミ箱に酢を数滴入れれば防臭に

ゴミ箱に酢を数滴入れる
スプーンを使えば入れすぎ防止に

ゴミ箱に酢を数滴入れると、においを抑えられます。
「酢のにおいは揮発性なのですぐ消えますが、入れすぎには注意」
生ゴミは専用の袋に入れてからゴミ箱に入れるのもおすすめ。

おすすめグッズ:生ゴミが臭わない袋BOS
生ゴミが臭わない袋BOS

「においのキツい生ゴミも、これに入れて口を結べばOK。夏場はとくに重宝します」

においが漏れづらく、袋を2重にする必要なし!

・Sサイズ100枚入縦30×横20cm ¥900(BOS/クリロン化成)

●<ラクラク予防>ゴミ箱の汚れやすい部分にマスキングテープをはる

ゴミ箱の汚れやすい部分にマスキングテープをはる

ゴミ箱の口の溝の部分やフタの裏など、細かいところに汚れがたまるとにおいが発生するうえ、掃除も面倒。

「マステをはって、汚れが目立ってきたら取り替えれば、掃除なしでいつでも清潔!」

●<ラクラク予防>排水口に氷をつめて冷やすとヌメリ予防に

排水口に氷をつめて冷やす

キッチンを使い終わって排水口の掃除をしたあと、夜寝る前に氷をつめておいて。

「内部の温度が下がるので雑菌が繁殖しにくくなり、ヌメリやにおいの防止に。こまめに除菌する手間を省けます」

●<ラクラク予防>常温野菜や果物も冷蔵庫に避難

常温野菜や果物も冷蔵庫に避難
タオルなどをかけて冷えすぎを防いで

普段常温で保存する根菜類や、熟れた果物などのにおいは、コバエなどの虫を招くことも。そこで、夏の間は野菜室で保管するのがおすすめ。
「上からタオルなどをかけておけば、冷えすぎを防げます」

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※塩素系漂白剤など「混ぜるな危険」の表示がある洗剤は、酸性のものと混ざると有毒ガスが発生します。クエン酸など酸性のものと混ぜるのはもちろん、酸性洗剤の直後に使うのも避けてください。また、各種洗剤を使用する際は、ゴム手袋などを着用してください。

※紹介したアイテムの価格(税抜き)は撮影時点での編集部調べとなり、変動の可能性があります。ご了承ください。