既製品の棚や引き出しを使いやすくするためには、収納グッズを買ってカスタマイズすることが欠かせません。ただしちゃんとやろうとすると、収納グッズを買い揃えるだけでお金がかかり、悩ましい…。それなら、見えない場所は実用重視と割りきり、100円グッズで整理収納してみてはいかがでしょうか。

「私の家では、すべて100円カゴを使っています。プラスチック製のカゴは汚れに強く、軽くて取り出しやすいので、キッチンの収納にぴったりです」
そう教えてくれたのは、ESSE読者の小林陽子さん。10年前に購入した中古住宅で、4人家族ですっきりと暮しています。

散らからない家になる
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<ガスコンロ&シンク側>100円カゴであふれるものをすっきり収納

「100円とはいえ、失敗しないように、購入する際は色、サイズ、質感までをチェックし、スペースごとに種類を統一。ラベルもつけ、わかりやすい収納を心掛けています」という小林さんのキッチンを覗かせていただきました。

●洗剤類をカゴにまとめれば取り出しやすく倒れにくい

洗剤類をカゴにまとめれば取り出しやすく倒れにくい

「カゴにまとめれば、奥にしまったものも取り出しやすく、なだれが起きることもありません」。浅すぎず、深すぎない半透明のカゴを選んでいれば、洗剤のラベルがほどよく見え、高さのあるつり戸棚でも、目当てのものがすぐにわかります。

●戸棚の中段には持ち手つきカゴを並べてラクラク取り出し

戸棚の中段には持ち手つきカゴを並べてラクラク取り出し

棚の場所によって絶妙にカゴの種類を変えるのが小林さんのすごワザ。「つり戸棚の中段は少し手が届きにくいんですが、持ち手つきのカゴを使えば取り出しやすいスペースに早変わり。ラクに引き出せるんです」。

●引き出しの中は細かく仕切ってムダなスペースをつくらず収納

引き出しの中は細かく仕切ってムダなスペースをつくらず収納

浅いトレータイプや深さのあるカゴなど、引き出しの高さや幅に合わせてチョイス。「幅や奥行きにできた隙間は、調味料などでふさぐのがコツ。カゴのストッパー代わりになります」。

●高さ違いのカゴを重ねてお菓子グッズをまとめる

高さ違いのカゴを重ねてお菓子グッズをまとめる

かさばるお菓子づくりグッズは、2段使いで効率よく。「幅と奥行きがぴったりはまる深いカゴと、浅いカゴを組み合わせるだけ。下段はケーキなど大きめの型、上段は細かい型と分けます」。

<食器戸棚&バックヤード側>カゴを複数使いして使い勝手をアップ!

引き出し内、収納内の空間を効率よくカゴで仕切って、無駄なく使います。

引き出し内、収納内の空間を効率よくカゴで仕切って、無駄なく使います。カゴをうまく使うことで、必要以上にものを増やさない工夫も。

●人が集まるとき用の、あまり使わない食器類は上段の棚に

あまり使わない食器類は上段の棚に

紙コップやプラスチックの食器など、人が集まったときに使う、使用頻度の低いグッズは戸棚上段に。「半透明のカゴにまとめれば、中身もほどよく見えるので、行方不明になりません。必要なときにもすぐに取れます」。

●カゴの複数使いで広い戸棚を使いやすいスペースに

カゴの複数使いで広い戸棚を使いやすいスペースに

食器棚の下の棚は、カゴで仕切って食品のストックゾーンに。

カゴで仕切って食品のストックゾーンに

「上段は軽いもの、2、3段目はよく使うもの、下段は長期保存用と、使い勝手に合わせてしまっています」。引き出すだけで奥まで見えるので買いすぎ、使い忘れなし。よく使う麺類などは2、3段目に。カゴで細かく分けることで、しまうとき迷わないメリットも。

●子ども用のおやつは浅めのカゴにざっくり分け、一段に並べて

子ども用のおやつは浅めのカゴにざっくり分け、一段に並べて

大きさがまちまちなお菓子の整理にも、プラカゴがお役立ち。「袋もの、箱ものなどとざっくり分けているだけですが、浅めのカゴでどんなお菓子が入っているかわかるので、子どもたちが迷わず選べます」。

ふちに菜箸を当てて引き出します

手が届かない最上段のカゴは、ふちに菜箸を当てて引き出します。「少し傾いたら手で受け止めればOK。踏み台いらずです」。

●引き出しの中は、仕切りが動かせるカゴが便利

こまごましたものの整理に威力を発揮するのが、仕切りつきの浅いカゴ。

こまごましたものの整理に威力を発揮するのが、仕切りつきの浅いカゴ。「自由に位置が変えられる仕切りつきで、割り箸や輪ゴム、スティックシュガーなど、入れるものの大きさや形に合わせてムダなく仕切れて便利です」。

●保存容器はカゴに入るだけと決めて、形・素材ごとに分ける

形・素材ごとに分ける

カゴは取り出しやすさだけでなく、ものの量のコントロールにも効果あり。

同じ種類でまとめておくことで、使うときも迷わず取り出せます

増えやすい保存容器も、定位置をつくればこれ以上あふれることはありません。「同じ種類でまとめておくことで、使うときも迷わず取り出せます」。